2018年12月10日

Vol.2212「“凍りつき症候群”に陥らぬよう、経営計画書を用いて“バイアス”を打破せよ!」


イギリスの心理学者であるジョン・リーチ氏は、

運悪く不意の災害に見舞われた時、

人のとる行動は次の3つのカテゴリーに分かれる

としています。



T 落ち着いて行動できる人 約10%

U 我を失って泣き叫ぶ人 約10〜15%

V ショック状態に陥り呆然自失で何もできない人 約75〜80%



この数字から見て分かるように、

多くの人は、

心と身体が固まり、呆然自失状態に陥る、

「凍りつき症候群」

となります。



これは、


「目の前で経験したことのない事象が

 急激に変化・展開することについていけず、

 脳の認知的情報処理機能のプロセスが混乱し

 自己コントロールを失ってしまうことによるもの」


だそうです。


 
上記は、災害の場合を想定していますが、

もしも、会社経営の中で

経営者が「凍りつき症候群」にかかったとすれば、


自社が置かれている外部環境の

急激な変化についていけず、

思考が停止し、社員共々、

時代の波にのみこまれるのを待つばかり・・

となってしまうかもしれません。



これでは社員さんを守れませんので、

経営者やリーダーが

「凍りつき症候群」に陥ってはいけない

のは、言うまでもないでしょう。



そして、そうならないためにも

意識すべきは、

バイアス(=先入観、偏見)の存在です。




代表的なのが、

「正常性バイアス」と呼ばれるもの。



これは、

異常事態であっても「まだ正常の範囲」

という偏見で、思考を曇らせます。



もちろん、

小さなことでビクビクしていては神経がもちませんので、

「正常性バイアス」は、心を守る安全弁としての機能

を有するのは事実です。



ただ、東日本大震災の時には、

大津波に対する「正常性バイアス」が働き、

事態を楽観視させ、判断を鈍らせ、

避難のタイミングを失した可能性が高い

と言われています・・。



また、

先入観に基づいて他者や事象を観察し、

自分に都合のいい情報だけを集めて、

それにより自己の思い込みを補強する

という「確証バイアス」も、

判断を歪ませます。



さらに厄介なのが、

集団でいる場合は集団に依存し、

無意識に集団の行動や空気を読もうとする

「集団同調性バイアス」の存在。



「みんなもやってないから大丈夫」

とか

「自分だけ行動を起こすのはおかしい」

などといった心理です。




こういったバイアスによって判断が歪められ、

いつまでも行動(=新たな挑戦)を起こせずにいた結果、

ある時、逃れようのない

急激な外部環境の変化に直面し、

「凍りつき症候群」に陥ってしまう・・


というのが、

倒産企業に多いパターン

ではないでしょうか。




では、どうすれば

バイアスを回避できるのか?



専門家によると、それは、


まずはバイアスの存在とその影響を学習し、理解すること、

そして、

「今、自分は、うちの組織は、正常性バイアスにとらわれていないか?」

と自問自答すること


だそうです。



あと、

「日常」から「非日常」、「平常」から「非常」、

「通常・正常」から「異常」へと、

心のスイッチを切り替える訓練(シミュレーション)を

しておくことも、

バイアスの呪縛を排除するためには重要

なのだとか。



そういう意味では、私自身、

経営者として自社の経営計画書と向き合い、

あれやこれや考えている中で、

上記のようなシミュレーションが

自然とできているような気がします。


(とはいえ、バイアスが無くなることはありませんが・・)



したがって、

バイアスでがんじがらめになるのを

可能な限り回避するためにも、

未来へ思考を飛ばす経営計画書(*)

を活用しない手はないと思うのですが・・いかがでしょうか?


http://annokaikei.com/plan




まあ、何はともあれ、


「まさか、今日だったとは・・」


とならないよう、

災害に対する備えが必要なのと同様、


「まさか、こんなに変化が急激にやってくるとは・・」


とならぬよう、

経営計画書を用いることで、


「悲観的に準備し、楽観的に経営する」


を、心がけたいものです。



本日は、備忘録を兼ねて。



*『新・人は皆「自分だけは死なない」と思っている』(山村武彦 著)参照


***********************************


【本日のまとめ】

■ 経営者やリーダーが「凍りつき症候群」に陥らないためにも、

  意識すべきは、バイアス(=先入観、偏見)の存在である。

■ 「日常」から「非日常」、「平常」から「非常」、「通常・正常」から「異常」へと、

  心のスイッチを切り替える訓練(シミュレーション)をしておくことが、

  バイアスの呪縛を排除するためには重要。

■ 経営計画書を用いて

  未来のシミュレーションを行うことで、

  「悲観的に準備し、楽観的に経営する」

  を、心がけたいもの。




posted by 安野 広明 at 23:26| 島根 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月09日

Vol.2211「経営に‶予祝(=前祝い)”を取り入れてみる」


先日、福島県での勉強会(*)に参加したメンバーで、

創業83年となる老舗企業のS社長(54歳)が、

「自社の経営指針発表会で使った」

という映像を見せて下さいました。


*ご参照下さい。
   ↓
Vol.2210「経営者に必要な、‶足運び”という‶第二領域”」
http://bplan.seesaa.net/archives/20181208-1.html



それは、同社にとって、

創業100周年の前年に当たる、

いまから16年後。



「70歳になったS社長から、社員さんへのメッセージ」


という設定の映像です。



内容としては、


「素晴らしい仲間に囲まれ、

 皆で協力し合い、苦難を乗り越えた結果、

 16年後には、ビジョンが実現している・・」


といったもの。



途中、

「100周年となる来年には、

 全員でハワイ旅行に行くぞー!」

という微笑ましい場面もありました(笑)。



そして最後に、70歳になったS社長が、

社員の皆さんに対して、

「みんなありがとう!」と心から感謝をし、

同時に、

「みんなおめでとう!」と盛大に祝福している。



そんなS社長の想いが、

写真と音楽と文字を使い

約5分の映像にまとまっており、

見せてもらった私(安野)も、感動しました。


(経営指針発表会では、

 社員の皆さんが涙されたそうです)




S社長に聞いたところ、

これを「予祝」(=前祝い)というのだとか。



ちなみに「予祝」は、日本の伝統的な行事

に取り入れられていることも多く、

例えば、

日本ではなぜお花見をするのか?

というと、それは、

春に咲く満開の桜を、秋の稲の豊作に見立てて、

仲間とワイワイ酒を飲みながら

「予祝」をしているのだそうです。



先に喜び、先に祝うことで、

その現実を引き寄せるという、

いわゆる「引き寄せの法則」

のようなものでしょうか。



S社長は、この「予祝」を、

経営に取り入れたということですね。



素晴らしい取組みだと

感じました。




・・思うに、

社内のメンバー1人1人が力を発揮し、

会社全体として成果を上げるためには、


未来のイメージ(=ビジョン、理念)をどこまで共有できているか


にかかっています。



そして、望むべくは、

ビジョンを達成した先にある、


「関係するすべての人が幸せになっているイメージ」


まで具体的に共有できれば

理想的でしょう。



イメージがメンバーに浸透し、

それが強固になればなるほど、

「引き寄せの法則」が発動される

かもしれませんし。



そのためにも、経営者は、

諦めず、しつこく、何度もビジョンを語り続け、


経営計画書に未来像を明文化したり、

上記のように映像化したりと、

工夫改善を繰り返さなければならない

と考えています。



経営の中に、

日本古来の「予祝」を取り入れる・・



この発想は、ありですね!


**********************************


【本日のまとめ】

■ 先に喜び、先に祝うという「予祝」は、

  日本の伝統的な行事に取り入れられている。

■ ビジョンを社内に浸透させるためにも、

  経営の中に「予祝」を取り入れてみてはどうだろうか。





posted by 安野 広明 at 19:19| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月08日

Vol.2210「経営者に必要な、‶足運び”という‶第二領域”」


実は、昨日までの3日間、

福島県にお邪魔していました。



コンサルタントの渡辺雅文先生

のところで、

先生が長年培って来られた経営計画のノウハウ

を学ぶためです。


<おすすめ本>

『根っこづくりの経営』(渡辺雅文 著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4861137748/



お陰様で、

大量のヒントが得られました。



まさに、

自分の世界が広がった(*)という感じ。


*ご参照下さい。
   ↓
Vol.2207「‶自分の世界”を広げていくために」
http://bplan.seesaa.net/archives/20181205-1.html



渡辺先生、ありがとうございます!


************************************


誰と出会い、誰と深く付き合うか。



人生において、

これほど大事なことはありません。



渡辺先生に学ばせていただき、

その周りに集うお仲間(=ほとんどは福島県内の経営者)

とお会いする度、

そんなふうに感じます。



「渡辺先生に出会って、人生が変わった」


「少しずつ、会社がよくなってきた」


と仲間の皆さんがおっしゃっているのが、

何よりの証拠です。




私(安野)自身、

お客様にとっても、社員さんにとっても、

「出会えて良かった」

と思っていただけるような、

そんな存在を目指したい

と願っております。



実際には、まだまだ

知識も経験も未熟極まりないのが現状

なのですが・・(汗)。



ただ、今回の福島修行(!?)で、

そのイメージ(=理想の姿)が深まりました。




やはり

「この人は!」とか「この会社は!」

と感じたら、

時間とお金をかけてでも足を運ぶ。



長い目で見た時に、

経営者にとって、

「足運び」はまさに「第二領域」(=緊急性は無いけど重要性が高いこと)

なのだと思います。




福島の皆さん、

ありがとうございました!


********************************


【本日のまとめ】

■ 誰と出会い、誰と深く付き合うか。

  人生において、

  これほど大事なことはない。

■ 経営者にとって「足運び」は、

  「第二領域」(=緊急性は無いけど重要性が高いこと)である。






posted by 安野 広明 at 21:32| 島根 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする