2025年03月24日
Vol.4508「何が問題かが一番の問題」
先日、大阪にて
とある分野で成果を出していらっしゃる
敏腕コンサルタント・M先生のお話
を聴く機会がありました。
「善き支援者」
がテーマだったのですが、
それはもう
学びだらけ、かつ、
自分に足りないことだらけ。
やはり本物に出会うと、
身が引き締まります。
中小企業と向き合う姿勢
について、
色々と考えさせられました。
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われわれの業界では、
「中小企業を支援する!」
と掲げているホームページを
よく見かけます。
ただの記帳代行屋では
生き残れませんので、
当然のことかもしれません。
とはいえ、ひと言に
「支援」と言っても、
解釈の仕方は人それぞれ。
それは例えば、
いつでも呼ばれたら飛んで行くこと
だったり、
できるだけこちらが作業を請け負って
相手を楽にすることだったり、
お客の悩みを聞くこと
だったり、
お困りごとを解決すること
だったり。
そして上記はいずれも
お客様が満足する
ことはあれど、
それ以上でもそれ以下でもないでしょう。
なぜなら
お客様がやって欲しいこと、
言い換えれば、
すでに顕在化されたニーズを満たしているだけ
だから。
では、われわれの立場で、
さらに一歩踏み込んだ支援とは何か?
それは
お客様も気付いていない、
その会社がよくなるための真因
を見つけ、
お客様に(答えではなく)問いを渡すことです。
この点、M先生も、
「一流のコンサルタントは
そのクライアントの問題は何か?
にほぼすべてのリソースを費やす」
とおっしゃっていました。
中小企業を支援する上で、
いかに問題の特定が重要なのか?
がよく分かりますね。
相手の言うこと(=事象)を真に受け、
それに対する答え探し
を行うだけでは、
本当の意味での支援とは
呼べないのです。
「私は問題を解決するのに 1 時間あれば、
55 分は問題について考え、
5 分は解決策について考えるだろう。」
という言葉を残したのは
アインシュタインですが、
まさに、お客様にとって
価値の高い問いを設定できるか?
でコンサルの価値は決まる
と言えるでしょう。
また、
設定した問いに基づき
行動を起こし、
会社に変化を生み出すことも重要です。
その過程では、
時にはクライアントと
感情がぶつかり合ったり、
耳の痛いことを言わざるを得ない場面も
あるかもしれません。
それでも
覚悟を持って進めていく。
これが、
真の支援なのだと思います。
とはいえ、
言うは易く行うは難し。
私(安野)自身、
まだまだ足りないことだらけです・・。
ということで、
「何が問題かが一番の問題」
を肝に銘じて、
これからも1社1社と向き合って参ります。
そんなことを考えました。
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【本日のまとめ】
■ ひと言に「支援」と言っても、
解釈の仕方は人それぞれである。
■ お客様にとって
価値の高い問いを設定できるか?
でコンサルの価値は決まる。
■ 「何が問題かが一番の問題」
を肝に銘じて、
1社1社と向き合っていきたいもの。
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