2021年02月26日

Vol.3021「“ビジョン等”と“組織の一体感”の関係性」


ビジネス書や経営学の世界では、


「ビジョンや経営理念を明確にして、

 それを社内に浸透させることで

 組織の一体感を生み出す」


とよく言われます。



確かに私(安野)自身、

そのように教わってきました。



ただ、10年ほど経営をしてきて

感じるのは、


「ビジョン等を書き出して共有さえすれば

 一体感が生まれる」


みたいな単純な話ではない

ということ。



「ビジョン等が浸透している状態」


は、あくまで結果論です。



もともとは、

(形式的なビジョン等が無い中で、)

創業者が

事業に対する夢や想いを周りの人に熱く語り、

そこに共感し、魅了され、感化された人たち

が集まることによって組織が成り立ち、

一体感が生み出されていたはず。



ある段階になって、

その想いを形に(=明確に文章化)したのが、

ビジョン等になります。



したがって、

取って付けたような美辞麗句を

ビジョン等として

壁に貼り出したり、

紙に印刷して社員に配った(共有した)ところで、

それで一体感が生まれるかといえば、

そんなのは幻想でしょう。



むしろ、場合によっては、

社員の価値観や考えを、

経営者にとって都合の良い方向へと

誘導しようという操作主義的な考え

が背後に潜んでしまい、気を付けなければ

社内の調和を乱したり、社員が離れていく

かもしれません・・。




では、そのやり方が間違っているか?

といえば、

必ずしもそうではないと思っています。



例えば、

2代目・3代目の経営者になると、通常、

創業者が持つようなパワーはありませんし、

そもそも組織体として

出来上がったものを引き継ぐ訳なので、

自分の力だけでメンバーを感化するのは

非常に難しい・・



ですので、やはり

経営計画書などのツールを用いて

ビジョン等を形にし、

社内で共有すること自体は不可欠でしょう。




その上で大切なのが、

掲げたビジョン等を社員に対して

あまり短期間で押し付けがましく

伝えないこと。



「過度に伝えすぎず、期待しすぎず、

 でも言うべきことは伝え続ける」


みたいなスタンスで、

長い目で見て、数年かけて取り組む

のが望ましいと考えています。



まあ、実際のところ、

この辺りのさじ加減がとても難しく、

ある意味そこが

経営者としての腕の見せ所なのですが、

少なくとも、


「ビジョン等を書き出して共有さえすれば

 一体感が生まれる」


みたいな単純な話ではない

といった認識は持っておいた方がよい

と思い、書き記した次第です。


****************************:


【本日のまとめ】

■ 経営計画書などのツールを用いて

  ビジョン等を形にし、

  社内で共有すること自体は不可欠。

■ ただし、

  「ビジョン等を書き出して共有さえすれば一体感が生まれる」

  みたいな単純な話ではない。



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posted by 安野 広明 at 23:59| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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