2018年04月17日

Vol.1975「“ワークライフバランス”について、考えてみる」


ワークライフバランスが叫ばれるようになって久しい

ですが、


内閣府の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」

には、

以下のように書かれています。



「誰もがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たす一方で、

 子育て・介護の時間や、家庭、地域、自己啓発等にかかる個人の時間を持てる

 健康で豊かな生活ができるよう、

 
 今こそ、社会全体で仕事と生活の双方の調和の実現

 を希求していかなければならない。」



上記からも、

幸せに暮らすためには、

仕事と生活(プライベート)の両方を充実させる必要があり、


両者は相反するものではなく、むしろ、

より充実した人生を過ごすために

相乗効果を生み出す関係にある


と解釈できるでしょう。



しかしながら、最近は、

「仕事とプライベートをきっちり分けること」



「プライベートの時間を増やすこと」

がワークライフバランスだと

誤解している人が多い気がします。



つまり、

仕事とプライベートとを完全に切り分け、

相反するものとして捉えているのです。



中には、


「仕事はつらい、楽しくない、つまらない。

 だから、プライベートで楽しんでカバーしよう」


なんて発想の人も・・。



このように、

ワークライフバランスが誤解されたまま

世間に浸透してしまうのは、

憂慮すべきことと考えています。




そもそも日本人にとって、

仕事とは、単なる雇用契約なのでしょうか?



英語のビジネス「business」の語源は忙しい「busy」、


フランス語で仕事をあらわす「travail(トラバーユ)」の語源は、

「拷問する」だそうです。



これに対して、

日本語の「はたらく」の語源は、

一説によると、「傍(はた)を楽にする」

だと言われています。



すなわち、日本人にとっての「働く」とは、

身近な人を笑顔にすること、

言い換えると、

自分の時間を「お金」だけではなく「誰かの喜び」に換えること。



仕事を通じて、

誰かに「ありがとう」と言われた時に幸せを感じられるのが、

日本人なのです。



したがって、

仕事には、雇用契約以上の

価値があります。




また、実際のところ、

仕事をする時間は

人生の大部分を占めており、


多くの人は、

人生の2分の1から3分の1の時間を、

仕事に捧げなければならないはずです。



にもかかわらず、

仕事とプライベートを切り分け、


「仕事は給料をもらうために仕方なくやっている」

という解釈しかできないとすれば、


人生を充実させることは難しい

のではないでしょうか。



仕事は、人生の重要な一部であり、

ワークの充実は、そのまま、

ライフの充実につながるのです。




過去のエントリ(*)にも書いたように、

「or」ではなく「and」の発想で、


ワークとライフの

どちらとも充実させるにはどうすればよいか?


を、真剣に考えるべき

だと思っています。


*ご参照下さい。
   ↓
Vol.1107「“or”の発想の前に、まずは“and”の発想で思考してみる」
http://bplan.seesaa.net/article/430555875.html




ただし、その際、

ワークライフバランスを「錦の御旗」に掲げ、


社員側が経営側に対して

権利ばかり主張するのも困ります。



すべてを会社の責任にしたり、

会社に依存するのは、

はっきり言って論外です。



もちろん、経営側にも、

諸々の施策をとる責任はありますが、


社内環境を改善し、

仕事を充実したものにするのは、最終的には

1人1人の自主性に委ねられるのであって、


社員側と経営側、「双方の歩み寄り」や「相互理解」が不可欠


だと考えています。




・・私(安野)の場合、いまは経営側ですが、

過去にはサラリーマン(社員側)も経験していますので、


それぞれの立場を経験した者として、

ワークライフバランスについて思うところを

書き綴ってみました。


**********************************************


【本日のまとめ】

■ ワークライフバランスの意味が誤解されたまま

  世間に浸透してしまうのは、

  憂慮すべきこと。

■ 日本人にとって仕事とは、単なる雇用契約ではない。

  仕事を通じて、

  誰かに「ありがとう」と言われた時に幸せを感じられるのが、

  日本人の労働観である。

■ 仕事とプライベートの

  どちらとも充実させるにはどうすればよいか?

  を、真剣に考えるべき。

■ そのためにも、

  社員側と経営側、「双方の歩み寄り」や「相互理解」が不可欠

  ではないだろうか。











posted by 安野 広明 at 22:55| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。