2025年03月10日

Vol.4494「パイは自分でつくればいい」


商売を、


「パイ(=市場、顧客)の奪い合い」


だと解釈すれば、

そこで生ずるのは

同業他社との競合関係です。



その場合、

相手はライバルであり、

同業の集まりに参加すれば、

腹の探り合いが始まります。



正直、私(安野)は

そういう雰囲気が

かなり苦手(汗)。



そこで切磋琢磨の関係

が生まれるならよいのですが、

たいていは

非生産的な足の引っ張り合い

にしかなりません。



またその場合、

自分たちの市場に

外部(=市外、県外)から同業が参入して来ようものなら、

戦々恐々とするでしょう。



ただでさえ

パイは限られているのに、

よそ者に奪われてはたまらんと、

防衛本能が働くはずです。



市場が狭く、閉鎖的な地方

になればなるほど、

そんな傾向があるのでは

ないでしょうか。



つまり、


「商売」=「パイの奪い合い」


という世界観を生きている限り、


「身近なライバルから

 どうやって奪い取るか?」


「刈り取りに来た外部のライバルから

 どうやって守るか?」


に頭を悩まされ続けるのです。



そしてそうなると、

商売はまさに戦いであり、

楽しくありません。



もちろん、時には

戦わざるを得ない場面もある

にしても、基本的に


「楽ではないけど楽しいのが商売」


という解釈をしている私にとっては、

楽しくないのはちょっと違うのかなと。



まあ、そんなことを書くと、


「商売とは生きるか死ぬかの真剣勝負」


「楽しいとか、甘ったれるな」


とお叱りを受ける

かもしれませんけど・・。




では、

「パイの奪い合い」でないとすれば、

どう考えるのか?



それは


「パイは自分でつくっていく」


という発想です。



いままでにない切り口の

商品・サービスであれば、

同業他社と比較されず、

競合しづらいと思います。



むしろ

お互いがパイをつくり出すことで、

その業界自体の付加価値が

高まるはずです。



もしもそうなれば、

ある意味、同業他社は

業界を良くしていく同志のような存在

と言えるでしょうか。



商売も、きっと

楽しくなるに違いありません。




そして実は、

弊社で掲げている

「桃栗経営」(*)では、

そんな世界観を表現しているつもり。


https://annokaikei.com/momokuri



つまり

既にある農場(=市場)に

なっている果実を

刈り取ろうとするのではなく、

時間をかけて

独自の農場を育て、そこから

将来に渡って果実を得る

という発想です。



これはまさに、


「パイは自分でつくっていく」


ということ。



時が経つほど、

末広がりに果実が実り、

商売が楽しくなっていくでしょう。




まあ、考え方や価値観は

人それぞれだと思いますが、本日は、

商売に対する私なりの想いを

書き記してみました。



何かのご参考までに。


****************


【本日のまとめ】

■ 商売を、

  「パイ(=市場、顧客)の奪い合い」

  だと解釈すれば、

  そこで生ずるのは

  同業他社との競合関係である。

■ お互いがパイをつくり出すことで、

  その業界自体の付加価値が

  高まるはず。



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posted by 安野 広明 at 23:27| 島根 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする