2025年03月07日

Vol.4491「世界観に酔いしれてもらうために」


先日、とある映画を観ていたら、

撮影クルーの1人が

後ろに映ってしまっているシーンを

たまたま見つけてしまいました。



一瞬目を疑い、

巻き戻して確認したところ、

間違いなく

マイクを持った人が

画面に入ってます。



映画関係者が見逃すはずないので、

おそらく

スケジュール等の関係もあって

撮り直さなかったのでしょう。



よく見ないと

気付かないシーンですし。



ただ、

そのシーンになるまで

映画の世界観に浸っていた

私(安野)としては、

一気に現実に引き戻され、

少し興ざめしてしまいました。



もちろん

作品自体は素晴らしいですし、

それだけで映画全体の評価が著しく下がる

訳ではありません。



とはいえ、

こんな些細なことで

世界観に亀裂が入るものなんだな〜

というのがよく分かる

実体験でした。




そしてこのことは、

会社経営に置き換えても同じです。



会社ごとに世界観は異なりますが、

自ら描き、独自の世界観を提示したなら、

それは

細部に至るまで行き渡らせる必要がある

でしょう。



例えば弊社では、

「桃栗(ももくり)経営」(*)という世界観を

HP、メルマガ、小冊子等で

発信しています。


https://annokaikei.com/momokuri



これは、


「3年先、5年先、10年先を見据え、

 将来に渡って大きな果実を得るため、

 未来の種を蒔きつつ、

 桃や栗を育てるように長い年月をかけて

 地道にコツコツと取り組む経営、


 またそれによって、

 関わるすべての人が幸せになる経営」


というもの。



あくまで

中長期的に経営を捉えています。



もしもそんな弊社が、


手数料収入が稼げるからといって

お客様に投資話を持ち込んだり、


集客しやすいからといって

目先の節税対策だけのセミナー

を開催したなら、

どうでしょうか?



おそらくお客様は

違和感を覚え、弊社が

桃栗経営という世界観を提示

していること自体に興ざめされる

と思います。



声には出さずとも、内心では、


「言っていることとやっていること

 が違うじゃないか」


「桃栗経営というのは、

 自社をよく見せるためのハリボテだったんだな」


などと考えるはず。



世界観のほころびは、

お客様に見抜かれるのです。



そして

そのように感じるお客様が増えると、

自社で提示した世界観は

崩れていくでしょう。



「千丈の堤にも蟻の一穴より崩れる」(*)


という諺にある通り、

ほんの小さな穴(=矛盾)を

きっかけに崩壊しますので。


* 千丈もある堅固な堤も、

 小さなアリの穴がもとで崩れることもある。



もちろん

それはそのまま、

会社自体の信頼や信用の毀損

にもつながりかねません。




したがって

世界観を提示するからには、

実態と矛盾が生じぬよう、

そこに近づけるための

不断の努力が不可欠です。



また

世界観は細部に宿りますので、

経営者のみならず

社員1人ひとりが世界観に従う

必要があります。



そのための社員教育

もセットになるのは、

言うまでもないでしょう。




ということで、

お客様がその世界観に

酔いしれることができるくらい

の精度に高めるべく、

これからも世界観の浸透と実践に

つとめていこうと思った次第。



映画を観ながら

そんなことを考えました ^^


*********************


【本日のまとめ】

■ 独自の世界観を提示したなら、

  細部に至るまで行き渡らせる必要がある。

■ 世界観のほころびは、

  お客様に見抜かれる。

■ お客様がその世界観に

  酔いしれることができるくらい

  の精度に高めるべく、

  世界観の浸透と実践につとめたいもの。



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posted by 安野 広明 at 23:52| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする