2025年03月04日

Vol.4488「”真似“とは、“独自性の種“である」


私(安野)は約14年前、

先代の急逝に伴い

経営者になったのですが、

初期の頃にやり続けたのは、

上手くいっている全国の同業者を

見学することでした。



なぜなら私自身、当時は

個人の会計事務所で働いた経験がなく、

他がどうやって運営しているのかを

純粋に知りたかったからです。



会計事務所向けのコンサル会社が

企画する見学ツアーに参加したり、

個人的なつながりで見学をお願いしたりと、

とにかく

全国各地に足を運びました。



また、

業界の常識に囚われたくない

というのもあって、

いい会社として名の知れている

異業種の会社見学にも

積極的に参加。



コロナ前には、

自社で企業視察ツアーを企画したほどです。


(←四国と大阪のいい会社を見学しました)



数えたことはありませんが、

同業者・異業種を併せると

トータルで100回近くは

見学にお邪魔したのではないか

と思います。



そうして

現地で体感したよい取組みは

真似させていただき、

そのお陰で現在の自社がある・・

という感じです。



したがって

弊社の取組みのほとんどは、

スタート時点では

真似なんですよね。



完全オリジナルというのは

ほぼありません。



おそらく会計業界の人間で、

ここまで外を見て周り、

真似して取り入れているのは

珍しいと思います。



どちらかというと

プライドが高く、

見学して他社に教えを乞うとか

あまりされない業界ですので。



私の場合、

ある日突然、個人事務所という

未知なる世界に投げ込まれ、

プライドがどうとか言ってられない

くらいに必死だったのが

正直なところです(汗)。




ただ結果的に、

藁をもつかむ思いでやっていた営みは、

理にかなっていたみたい。



というのも、

マサチューセッツ工科大学の

アレックス教授は、


「複雑な環境における学習を

 数学的モデルで確認したところ、


 最善の学習戦略は

 エネルギーの90%を

 うまく行動していると思われる人

 を見つけてそれを真似すること

 に割くことだった」


とおっしゃっています。



成功事例を真似ることは、

非常に有効な戦略なのです。




また、真似ばかりだと

独自性が生み出せないのでは?

と思われるかもしれませんが、

実際にはそんなこともなく・・。



それぞれの取組みの

きっかけは真似だったとしても、

自社の企業風土の中で醸成され、

10年も経てば独自の進化を遂げる

と実感しています。



「真似する」というと、

どうしてもネガティブなイメージ

になりがちですが、

法に触れない範囲での真似は


「独自性の種」


くらいに捉え、

積極的に外から仕入れてみては

いかがでしょうか。



私自身、これからも

他社から真似させていただこう

と思っています ^^


*********************


【本日のまとめ】

■ 最善の学習戦略は

  エネルギーの90%を

  うまく行動していると思われる人

  を見つけてそれを真似すること。

■ 「真似」は「独自性の種」

  くらいに捉え、

  積極的に外から仕入れてみては

  どうだろうか。



<< ご案内 >>


●ももくりメルマガのご登録(無料)
 https://annokaikei.com/mail-magazine

●ビジネスプランホームページ
 http://annokaikei.com/

●小冊子「桃栗経営のすすめ」
 https://annokaikei.com/momokuri

●お客さまの声
 https://annokaikei.com/voice


posted by 安野 広明 at 22:30| 島根 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする