2025年03月02日

Vol.4486「人材を育てるのか?それとも活かすのか?」


「なかなか人材が育たない」



経営者と話していると、

たまに耳にする言葉です。



自社にとって

役立ちそうな人材を採用し、

育成に力を入れるも

数年後に辞められ、

人材育成はあたかも


「賽の河原で石を積む」


ような虚しい努力だと

おっしゃる方もいます。



確かに、

そういった側面も

あるのかもしれませんね。




では、会社にとっての

人材育成とは何なのか?



この点、

人をモノと同じように

「投資対象」と捉え、

育成によって価値を高めようとする

のが人材育成という考えもあります。



その場合、

思った通りに育たなければ

投資は失敗。



そしてその原因は、

採用された人そのもの

になるでしょう。



「教育を施しているのに

 成長しないあなたが悪い」


と考えるのです。




一方で、人材の側から見ると、

どこの会社に所属するかによって

別人になる訳ではありません。



かくいう私(安野)自身、

これまでに3社で働き、

そのうち2社は勤め人でしたが、

会社が変わり

教育を受けたからといって、

もともとの性格や能力や素養は

変わりませんでした。



当たり前ですけど・・。



ただし

社内における役割が変わったり、

上司、部下、同僚との関係性、

組織の風土などによって、

より一層、

持っている能力を発揮できる

ことはあり得ると思います。



そのように考えると、

その人がもともと持っている能力

を引き出し、

活かすことができるかどうか。



そこに

人材マネジメントの本質があるのかなと。



そして

活かせるかどうかは

会社次第なので、もしも

成長できないとすれば、それは

その人ではなく経営者に責任があります。




上記から分かるように、

前者と後者とで

責任の所在が180度異なりますし、

後者の考えであれば、経営者次第で

いくらでも改善できそうです。



会社の思い通りに人材を育てる


のではなく、


人材を活かす。



私自身、これからも

マネジメントを行う上で

肝に銘じておきます。



そんなことを考えました。


*****************


【本日のまとめ】

■ その人がもともと持っている能力

  を引き出し、

  活かすことができるかどうかに

  人材マネジメントの本質がある。

■ 人材育成は、経営者次第で

  いくらでも改善できるはず。



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posted by 安野 広明 at 21:14| 島根 🌁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする