2025年03月31日

Vol.4515「“他の人に教える”の壁に挑む」


先日、

サッカー部に入っている小学生の甥っ子に

リフティングを教える機会

がありました。



春休み中に

リフティング100回できるようになる

という宿題を

監督から出されたものの、

18回しかできずに困っている

とのことです。



一応、私(安野)は

中高とサッカー部でしたし、

いまでも

リフティング100回くらいはできますので、

これなら余裕で教えられる

と思っていたのですが・・。



実際には

自分で実演はできても、

そのコツを小学生にも伝わるように

言語化したり、

理論立てて説明したりするのが難しく、

本人ができるようになる

までには至りませんでした。



伯父さん、役に立たず・・。




おそらく

似たような経験は

誰にでもあるのではないでしょうか?



例えば

逆上がりができるのと、

他の人が逆上がりできるように伝える

のとはまったく別ですよね。



自分では感覚を掴んでいても、

それを分かりやすく伝え、かつ、

相手ができるようにするのは

けっこう悩ましいはず。



なんとなくの感覚で

掴んでいることは、

なんとなくでしか

説明できないからです。



中には

上手く言語化ができず、


「気合いが足りないんだ!」


となる人も

いるかもしれませんね。



ただ

そこで精神論へ逃げることなく、

相手ができるまで伝える努力

をし続ければ、実は、

なによりも

伝えている本人の成長

につながります。



というのも

例えば逆上がりであれば、


「自分はどういう順番で、何を意識しながら

 回転しているのだろう?」


と自分を客観視できたり、

いままで曖昧だったことが

明確になったり、

人に話している内に

自分で気付くことがあったり

するからです。



つまり

根気強く、かつ、

工夫しながらやり続けていれば、

人に教えるというのは

教わる側はもちろんのこと、

教える側にとっても

学びや気付きの宝庫なのです。



このことは、

有名なラーニングピラミッド(*)において


「他の人に教える」


の学習定着率が90%と

最も高いことからもよく分かります。


https://career-ed-lab.mynavi.jp/career-column/707/



その次が


「自ら体験する」


の75%ですが、個人的には

「自ら体験する」と「他の人に教える」

との間には、

厚い壁があると感じます。



他人には教えず、

なんとなくの体験のまま

自分の中にとどめた方が、

楽ですので。



とはいえ、

仕事をする上では誰しもが

その道のプロフェッショナルであり、本来、

(顧客への)「教育者」としての側面

も持っているはず。



楽だからといって

教えることに手を抜くのは、

プロとは呼べません。



したがって

私自身、これからも

プロとして成長するために、


「他の人に教える」

(=お客様ができるように伝える)


の壁に挑み続けていこう

と思った次第。



最終的に、甥っ子に対して


「リフティング100回を目指して努力したことは、

 決して無駄にはならないよ」


と精神論で終わってしまった

自らを反省しつつ(汗)、

そんなことを考えました。


*********************


【本日のまとめ】

■ なんとなくの感覚で

  掴んでいることは、

  なんとなくでしか

  説明できない。

■ 人に教えるというのは

  教わる側はもちろんのこと、

  教える側にとっても

  学びや気付きの宝庫である。

■ プロとして成長するために、

  「他の人に教える」

  (=お客様ができるように伝える)

  の壁に挑み続けていきたいもの。



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posted by 安野 広明 at 22:13| 島根 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月30日

Vol.4514「思考のすべてをAIに明け渡してはいけない」


昨日は

インプットとアウトプットとが

リンクしていること

について書きました。



本日はその続きです。


******************


いまのご時世、

アウトプットのレベルを高める上で

AI(人工知能)を使わない手

はありません。



私(安野)は現在、

AIのセミナーを継続的に受講

していますが、

そのアウトプットの

質・量・スピードに驚かされます。



それはもう、

魔法のようです。



そして

どんなアウトプットになるのかは、

AIにどんなインプット(=入力)をするか

によって異なります。



いわゆる

「プロンプト」(=AIへの指示文)です。



したがって、

プロンプトの使い手になれるかどうかで

業務の生産性に差がつくでしょう。



ある方が、

AIを使えなければ

人間とサルほどの差がつく

と書かれてましたが、

あながち

間違ってないのかもしれません。



私自身、

セミナーを受講する度、

その進化ぶりに

毎回、衝撃を受けますので。



ただし

一部の超高度なプロンプトを除いて、

多くのプロンプトは

ある程度標準化することが可能です。



つまり

このフォーマットのここの部分を

自社(or 自分)用に書き換え、

かつ、このAIに入力すれば、

おおよそこんなアウトプットが手に入る

というのは実現できます。



実際に

インターネットで検察すれば、


「ChatGPTのプロンプト999個販売します!」


「プロンプト集1000個をプレゼント」


みたいに、

既にプロンプトが情報商材化している

といっても過言でありません。



ということは

これはあくまで私の仮説ですが、

中長期的に見ると

プロンプト自体での差別化は

難しくなってくるのではないか

と考えています。



スマホと同じように

AIが日常化してくれば、

誰でもそれなりの

アウトプットができるように

なるはずです。



では、

遠くない将来にそうなるとして、

われわれ人間は

どこで差をつけるのか?



それは、

過去のブログ(*)でも書きましたが、

具体的な事象を抽象化して

構造でとらえ、

そこから本質的な課題を見出し、

問いを立てる力です。


* ご参照下さい。
   ↓
Vol.4508「何が問題かが一番の問題」
http://bplan.seesaa.net/article/512478333.html



その部分を

AIに代替させるのは

難しいのかなと。



とりわけ

複雑な人間の感情が

入り込んで来ると、

単純に出来合いのプロンプトで

解決できるとは思えません。



もちろん

問いを立てるには思考力を要しますが、

そこは鍛えていくしかない

のでしょう。




最近は、


「考えることはAIに任せればよい」

「考えたら負け」


みたいなことを語る

インフルエンサーもいますが、

それはそれで

けっこうリスクではないか、

将来、取り返しのつかない

ことになるのではないか

と感じています。



思考力を鍛えるところは鍛え続け、

思考のすべてをAIに明け渡してはいけない

とつくづく思う、

今日この頃です。



何かのご参考までに。


**********************


【本日のまとめ】

■ 中長期的に見ると

  AIプロンプト自体での差別化は

  難しくなってくるのではないだろうか。

■ 具体的な事象を抽象化して

  構造でとらえ、

  そこから本質的な課題を見出し、

  問いを立てる力で差がつくはず。

■ 思考力を鍛えるところは鍛え続ける

  必要がある。



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posted by 安野 広明 at 20:43| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月29日

Vol.4513「インプットが偏ると、アウトプットも偏る」


当然ですが、

インプットとアウトプットとは

リンクしています。



私たちが

話すことや書くことは、常日頃、

どんな話を聞いているのか、

どんな本(or 記事)を読んでいるのか、

どんな経験をしているのかなど、

インプットする情報によって

影響を受けるのです。



したがって、もしも

アウトプットが偏っているとすれば、

それは

インプットが偏っていること

を意味します。



例えば、

アウトプットの内容が

抽象的な精神論ばかりだったり、

はたまた

具体的な金儲けばかりだったり、

私(安野)のように

自己成長に偏ったり ^^



もちろん

偏ること自体に問題がある

とは思いません。



それはそれで

1つの道を追求することに

つながりますので。



ただし

アウトプットする以上、

それがワンパターンになりすぎると、

どうしても

受け取る側から飽きられてしまいます。



「水戸黄門」や「遠山の金さん」

みたいにワンパターンな方が好き

というレアな人(!?)

もいるかもしれませんが、

ほとんどの人は

声に出さずとも、


「あーはいはい、またいつもの話ね」


となるはずです。



というか

かくいう私自身、

社員やブログ・メルマガの読者から

そう思われていてもおかしくない(汗)。



だからこそ

仮に「自己成長」などの

大きなテーマは同じだとしても、

できるだけワンパターンにならぬよう、

アウトプットを工夫する必要がある

と考えています。



イメージで言えば、

いつも直球ストライクばかり

を狙って投げるのではなく、

時には

内角低めや外角高めの

際どいところを投げてみたり、

カーブ、スライダー、ナックル

などの変化球を入れることで、

相手を飽きさせず


「なるほど、そう来たか!」

「そういう見方もできるのか!」


と思っていただくのです。



結果的に

伝えたいことが伝われば

よい訳なので。



そしてそのためにも、

前提としての

インプットの幅を

広げなければなりません。



私が仕事とは関係のない

小説やエッセイを読んだり、

映画を観たり、

自分とは真逆のタイプのコミュニティ

に入って情報を仕入れているのは

それが理由だったりします。



まあ純粋に、

知らない世界を知りたいという

知識欲もあるんですけどね。




ということで、

もしも最近、

社内で話す際や情報発信において


「アウトプットが偏って来たな〜」


と感じるなら、

インプットを見直してみては

いかがでしょうか。



本日は、自戒を込めて。


******************


【本日のまとめ】

■ インプットとアウトプットとは

  リンクしている。

■ できるだけワンパターンにならぬよう、

  アウトプットを工夫する必要がある。

■ 「アウトプットが偏って来たな〜」

  と感じるなら、

  インプットを見直してみては

  どうだろうか。



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posted by 安野 広明 at 21:25| 島根 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする