2015年、
オックスフォード大学のマイケル・オズボーン博士は、
「10年後、日本の労働人口の49%がAIで代替可能となる」
という研究結果を発表しました。
そのAI(人工知能)の影響を受ける業種
の上位に、
「簿記・会計・監査の事務員」
「税務申告書代行者」
「データ入力作業員」
が含まれていたことから、
会計業界で
「税理士や会計事務所の仕事がなくなるのでは!?」
と話題になったのは、
記憶に新しいところです。
あれから10年が経ち、
現実はどうかというと、
少なくとも私(安野)の周りでは、
当時思い描いた
「会計事務所の仕事が激減する・・」
みたいな状況には
なっていません。
ですので、表面上は
「なんだ、大丈夫じゃないか」
「脅かしすぎだったんじゃない?」
とも思えます。
ただし、
ここで正常性バイアス(*)に囚われるのは
非常に危険でして。
* ご参照下さい。
↓
Vol.4293「バイアスとどう向き合っていくか?」
http://bplan.seesaa.net/article/504453367.htmlというのも、裏側では
AIの実装が進んでおり、
AIを活用できる事務所と
まったくできていない事務所との差が
着実に広がっているからです。
このままいくと、
AIを活用できずに
生産性が低いままの事務所は、
仕事が激減する可能性があります。
おそらくその変化は、
一気にくるのではないでしょうか。
そしてこの構造は、
会計業界に限った話ではなく・・。
例えば、建設業界では、
「公共工事だけに頼っていては、
いずれ仕事がなくなる」
と言われつつ、10年以上が経ち、
「なんだかんだ言って大丈夫じゃないか」
と正常性バイアスに囚われる
なんてことがあるようですが、
これもまた、
仕事がなくなる時には
一気にくるのかもしれません。
やはり水面下で
公共依存しないための準備
をしておかないと、
手遅れになるリスクがございます。
したがって、少なくとも
経営者やリーダーは、
正しい危機感を持ち続ける必要
があるでしょう。
話は変わりますが、
とある雑誌の中に、
「日本は40年周期で時代が転換する」
と書かれてました。
どん底の大政奉還から
40年後に日露戦争で勝利し、
その40年後に大東亜戦争に敗れ、
さらに40年後が日本経済の絶頂、
その40年後が今なのだそうです。
確かに
百年単位の長い時間軸で俯瞰すれば、
40年ごとに大きな変化が起きている
のがよく分かりますね。
そういう意味では、
たかだか10年で
あーだのこーだのと論ずるのではなく、
もっと長い時間軸でビジネスをとらえ、
常に備える姿勢が重要
ではないでしょうか。
私自身、これからも
会計業界の常識を疑い、
水面下での新たな取組みを
継続して参ります。
そんなことを考えました。
*********************
【本日のまとめ】
■ 経営者やリーダーは、
正しい危機感を持ち続ける必要がある。
■ 長い時間軸でビジネスをとらえ、
常に備える姿勢が重要
ではないだろうか。
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posted by 安野 広明 at 23:02| 島根 ☁|
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