2024年10月22日

Vol.4355「経営者の責任と権限について思うこと」


私(安野)は、

会社とはチームであり、

そこに人間的な上下はなく

それぞれの役割が異なるだけ

だと考えています。



サッカーに例えるなら、

フォワード役もいればディフェンス役もいて、

監督・コーチ役の人もいる、

そんな感じです。



とりわけ現在のような

時代の変化が速い中で、

柔軟かつスピーディに

チームワークを発揮するためには、

できるだけフラットな組織

が望ましいでしょう。



もちろん

だからといって、

単なる仲良し集団を目指している

訳ではありません。



チームが勝つためには、

そこに属する1人ひとりの成長

が求められますので、

時には厳しさも必要です。



そしてそれが

社員の幸せにつながると

信じています。




少し話は派生しますが、

様々な中小企業を見ている中で

考えさせられるのが、

責任と権限について。



やはりこの点については、

いくらフラットな組織といえど、

チーム内でシームレスにはなっておらず、

とりわけ

経営者と他のメンバーとの間には

明確な線が引かれているなと。



まず責任に関しては、

当然ながら経営者は

チームの最終責任者となります。



その昔、


『振り返れば奴がいる』


というテレビドラマがありましたが、

副社長までは、

何かトラブルがあった時に

振り返れば上司がいて助けてくれる

のに対して、

経営者の場合、

振り返っても壁しかありません(汗)。



つまり、

逃げ道がないのです。



したがって、

何が起きても最後は自分が引き受ける

と腹をくくるしかない。



そのプレッシャーたるや

かなりのものですし、

まともに経営をしていれば

人間的にも成長できると思います。




また権限に関しては、

責任と表裏一体で、

最終意思決定権者となります。



もちろん

権限移譲も行うべきですが、

最後の重要な意思決定は

経営者が行うことになるでしょう。



そのため、必然的に

様々な情報が入って来ますし、

数字面を含め、

社内の誰よりも会社の現状を知る立場にある

のが経営者です。



山に例えるなら、

頂上から会社を眺めている感じでしょうか。



山の中腹にいるメンバーは、

そこから下の景色は見えますが、

反対側の斜面がどうなっているのかを

見ることはできません。



大なり小なり、

山の頂上に立った人にしか見えない景色

があるのです。




このように

経営者の責任と権限は、

それ以外のメンバーとは

明確に異なります。



したがって、

社員との意識の差に

ストレスを抱く経営者は多いですが、

ギャップがあるのは当然だと思って

耐えるしかない。



それが、

私なりの結論です ^^




そういえば、以前、

私がセミナー講師を行った際に、


「どんな会社でも、

 経営者にしか分からない苦悩がある」


といった趣旨の話をしたら、

当時、参加されていた

ある会社のNo.2の人から、セミナー後に、


「そんなことはない、

 自分も経営者と同じようなものだ」


と言われたんですよね。



ただ、どうやらその方は、

しばらくして

条件のよい他社に引き抜かれ、

その会社を辞めてしまったようです。



まあ、これこそが、

トップとNo2との差なのかなと。



経営者だと転職はできず、

今の会社で頑張るしか

選択肢がありませんので。




ふと、そんなことを思い出し、

せっかくなので

経営者の責任と権限について

書き記してみました。



何かのご参考までに。


*********************


【本日のまとめ】

■ 責任と権限において、

  経営者と他のメンバーとの間には

  明確な線が引かれている。

■ 社員との意識の差に

  ギャップがあるのは当然なので、
  
  耐えるしかない(!)



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posted by 安野 広明 at 23:23| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする