2024年10月21日
Vol.4354「アウトプットの本質は、“伝達力”よりも“言語化力”」
昨日は
インプットについて触れましたので、
本日は
アウトプットについて
思うところを。
ひと言にアウトプットといっても、
そこには大きく分けて、
2つの要素があります。
それは、
「言語化力」と「伝達力」
です。
巷で売られている
コミュニケーションや
文章の書き方やスピーチ関連の
本やセミナーは、すべて
「伝達力」に該当します。
おそらく
アウトプットに苦手意識のある方は、
そちらに救いを求めるでしょう。
しかし
それらのスキルを手に入れたところで、
「言語化力」を高めることはできません。
「伝達力」(=どう言うか?)
と
「言語化力」(=何を言うか?)
とは、
まったく別の能力だからです。
その上で、
アウトプットにおいて重要なのは、
圧倒的に
「言語化力」だと考えています。
いくら調理法を学んだところで、
食材そのものの質が低ければ
おいしい料理はできませんよね。
それと同じく、いくら
流暢なスピーチができるようになったとしても、
そこに中身が伴わなければ
薄っぺらいものに
なってしまうでしょう。
ちなみに
ここでいう中身とは、
周囲が思わずハッとするような
その人独自の視点のこと
を意味します。
つまり、
言葉が人に刺さるかどうかは、
「どう言うか」よりも
「何を言うか」で決まるのです。
当たり前かもしれませんが。
したがって、
アウトプットの質を高めたければ
「言語化力」を磨く必要がある訳ですが、
そのための方法としては、
自分で考えたことを
とりあえず紙に書き出す
のがよいのかなと。
これは、
脳の仕組み上も効果的
だそうでして、とりあえず
頭に浮かんだ言葉を書くことで
それがトリガーとなり、
無意識の中にあった言葉が
芋づる式に引きずり出されます。
そうやって書き出していけば、
自身の感情や思考は整理され、
言葉の解像度が高まるでしょう。
積み重ねることによって、やがて
独自の思考や視点が持てるように
なるはずです。
このように、
書き出すことによって
頭の中の曖昧なイメージや
モヤモヤを言語化する。
このやり方こそが、
「言語化力」の訓練として、
ひいてはアウトプットの質
を高めるために、
最も効果的ではないか
と考えています。
ちなみに私(安野)自身、
当ブログを書く前段では
いったん紙に書き出すようにしており、
その効果を実感しているところです。
実力はまだまだですが(汗)、
少なくとも10年前よりも
独自の視点を持てるように
なったのかなと(たぶん)。
何かのご参考までに。
********************
【本日のまとめ】
■ 「伝達力」(=どう言うか?)と
「言語化力」(=何を言うか?)とは、
まったく別の能力である。
■ 書き出すことによって
頭の中の曖昧なイメージや
モヤモヤを言語化することが、
「言語化力」の訓練として
最も効果的ではないだろうか。
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