2024年10月16日

Vol.4349「武器をたくさん集めても、使えなければ意味がない」


SNSを眺めていると、やたらと

ノウハウ・スキル系のセミナーに参加し、


「こんなスキルを手に入れました!」


みたいな投稿をされている(同業の)方を、

たまに見かけます。



面識がないため

定かではありませんが、おそらく、


「(自分は)こんなことまで知っている」


というPR目的なのでしょう。



それはそれで、

ブランディングの1つの形

だと思います。



ただ、見ていて感じるのは、


「そのスキルは、一体、どこで使うのだろうか?」


ということ。



ほとんどは

使えずじまいになる気がします。



なぜ分かるのかというと、

かくいう私(安野)自身、過去に

ノウハウコレクターになった経験

があるから。



スキルやノウハウは

武器になりますので、

武器が増えれば増えるほど、

人よりも選択肢が多いという「優越感」と

いつでも使えるという「安心感」が

得られるんですよね。



しかし現実問題として、

武器をたくさん集めたところで、

映画『コマンド―』に登場する

アーノルド・シュワルツェネッガー並みに

鍛え抜かれた軍人でもない限り、

凡人が戦場(=現場)に持っていける武器は、

せいぜい2つ程度です。



非力な私の場合、

1つで精一杯かもしれません(汗)。



そうなると

それ以外の武器は、結局、

武器庫に保管したまま

宝の持ち腐れ

となってしまいます。



そして

メンテナンスしなければ、

やがては錆びついて

使えなくなるでしょう。



それはつまり、

スキルやノウハウを収集するために費やした

お金と時間を溶かしてしまうこと

を意味します。



私自身、これまでに

どれだけ溶かしたことか・・。



まあ、それも、

身銭を切って経験したから

よく分かるんですけどね。



もちろん、

メインで持つ武器を選別すべく、

ある程度、(様々なスキルやノウハウを)

品定めする必要はある

と思います。



さすがに、

簡単に手に入るからといって

竹やりで戦おうとしても

無理がありますので ^^



とはいえ、

まだ持っていない武器を見つける度に、


「あれも欲しい!」

「これも欲しい!」


と仕入れていたら、

どれがメインなのかが定まらず、

武器の使い方も洗練されません。



社内のメンバーとしても、


「武器庫にあるのを適当に使って」


と指示されたところで、

使い方が分からずに

困るだけでしょう。



したがって

「これは!」という武器を見つけたら、

いくつかに絞り、

あとは会社を挙げて、徹底的に

現場での実践力に磨きをかけていく。



とりわけ中小企業の場合、

そのようなスタンスが

望ましいのではないかと思う、

今日この頃です。



何かのご参考までに。


********************


【本日のまとめ】

■ 武器(=スキルやノウハウ)をたくさん集めたところで、

  凡人が戦場(=現場)に持っていける武器は、

  せいぜい2つ程度である。

■ 「これは!」という武器を見つけたら、

  いくつかに絞り、

  あとは会社を挙げて、徹底的に

  現場での実践力に磨きをかけていく

  のが望ましいのではないだろうか。




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posted by 安野 広明 at 21:38| 島根 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする