2024年10月14日

Vol.4347「ストレスフリーは幸せをもたらすのか?」


現代は

ストレス社会だと言われます。



あらゆるストレスが消え去り、

ストレスフリーの生活を送ることができたら

どれほど快適で幸せだろう・・



そんな

人々の願望や欲求に訴えるような

商品・サービスが

巷に溢れているのは、

ご存知の通りです。



「〇〇するだけで(努力せずに)□□が手に入る!」


みたいな謳い文句の広告は、

その典型ですね。



ただし、

努力をせずに成功することや

ストレスなしに楽に生きることが、

本当に幸せをもたらすのでしょうか?



ここで知っておきたいのが、


「努力のパラドクス」


という概念。



詳細は割愛しますが、

これまでに払ってきた

コスト(=時間、労力、お金)の総量、

言い換えれば、

努力の総量によって

幸福感が高まる傾向があり、


「努力をせず、苦痛を逃れて楽に生きたい」


という考えは、

幸福から遠ざかる選択

であることが多いのだそうです。



実際に、タイパやコスパの高さは

最初は幸福感を高めてくれますが、

それが日常的になれば

当たり前と化し、そこからは

幸福を感じにくくなってしまいます。




ちなみに、

1991年にアメリカで行われた実験により、

温室という恵まれた環境で育った木は、

急速に成長するけれども

すぐに枯れてしまうことが判明。



原因は

世話や栄養が足りなかった訳ではなく、

ストレスの欠如でした。



つまり

風というストレスが、

木をたくましく強く育ててくれること

が分かったのです。



ストレスにより植物の細胞が傷つけば、

それを自ら修復しながら強くなっていく

とも言えます。




そして、このメカニズムは、

植物のみならず

人間に置き換えても同じ

ではないでしょうか。



「ストレスフリーで楽しいことだけやりたい!」


みたいな選択ばかりしていたら、

すぐに枯れて(=劣化して)しまう

かもしれません・・。



昔から


「可愛い子には旅をさせよ」


と言いますが、これはまさに

そういう教訓なのです。




上記からも分かるように、

苦痛を避けて

楽な選択をし続けることは、

幸せには直結しません。



ストレスを成長の糧にする。



そんな発想こそが

大切ではないでしょうか。



本日は、

備忘録を兼ねて

書き記しました。



* 参照『あっという間に人は死ぬから』(佐藤舞 著)


********************


【本日のまとめ】

■ ストレスにより植物の細胞が傷つけば、

  それを自ら修復しながら強くなっていく。

■ ストレスを成長の糧にする。

  そんな発想こそが

  大切ではないだろうか。




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posted by 安野 広明 at 19:41| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする