2024年10月07日
Vol.4340「“ファンづくり”と“差別化”の関係性」
誰にでも、
「このお店がなくなったら悲しい」
「あの会社がなくなったら困る」
という会社(お店)は
あると思います。
理由は人それぞれで、
そこの商品がお気に入りだったり、
そこでしか買えないサービス
があったり。
いずれにしても、
利用期間の長さに比例して
対象への愛情や愛着が
生まれるはずです。
そしてこれこそが、
ファンの感情そのもの
と言えるでしょう。
では逆に、
自分の店や会社がなくなると
「悲しい、困る」
と感じて下さる人は、
周りにどのくらいいるのか?
この問いは、
経営者の心の深いところに
刺さると思います。
かくいう私(安野)自身、
ドキッとしますので(汗)。
とはいえ
ファンづくりをしていくためには、
現実を直視すること
からがスタートです。
その上で、もしも
自社がなくなったとして、
似たような商品・サービスが
他で簡単に手に入るのなら、
お客さんは別に困りませんよね。
仮に
商品・サービスではなく、
店で働くスタッフのファン
になっていたとすれば、
店がなくなることに
悲しさはあるのかもしれませんが、
場合によっては
そのスタッフの転職した先の店に、
追っかけをすればよいだけです。
そういったお客は、
「スタッフ」のファンであっても、
「会社(店)」のファン
とは言えません。
つまり、
自社が替えの効く存在である限り、
ファンはつくれないのです。
そこで大切になってくるのが、
いかにして
「代替不可能性」や「模倣困難性」を生み出すか?
という視点。
ひと言でいえば
「差別化」なのですが、
これは、私が経営者として
最も意識してきたことでもあります。
その結果、
「ここにしかない商品」
「ここでしか得られないサービス」
を生み出すことができれば、
万人受けはせずとも、
一定数のファンをつくれるでしょう。
(弊社はまだまだですが・・涙)
ちなみに、
現在、話題になっているAI(人工知能)。
もちろん
経営にAIを取り込むことは重要ですし、
弊社でも実装させようとしている最中です。
ただ、個人的に懸念しているのは、
実装のさせ方次第では、
効率性はアップするけれども、
差別化が難しくなるのではないか?
ということ。
なぜなら
AIが出す最適解は、あくまで
最大公約数に向けた、万人受けする
標準的なものだからです。
(←間違っていたらすいません)
したがって
AIを活用するにしても、
差別化が阻害されないように
注意しなければならない
と思っています。
・・少し話が派生しました。
いずれにしても、
ファンで囲まれた理想の商売をするために、
どこまでもエッジを効かせ、
差別化したいもの。
何かのご参考までに。
********************
【本日のまとめ】
■ 自分の店や会社がなくなると
「悲しい、困る」と感じて下さる人は、
周りにどのくらいいるか?
■ 自社が替えの効く存在である限り、
ファンはつくれない。
■ ファンで囲まれた理想の商売をするために、
どこまでもエッジを効かせ、
差別化したいもの。
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