2024年04月30日
Vol.4180「本末転倒さえしなければ、末学も大事という話」
学びには2種類ある
と言われます。
徳性を養う学問が
「本学(ほんがく)」、
知識や技能を養う学問が
「末学(まつがく)」です。
中国古典の『大学』には、
「その本乱れて 末治まるものは あらず」
と記され、これを私(安野)なりに超訳すると、
「いくら知識や技能を多く学んでも、
その本となる
特性を養う学問を学ばなければ、
(=本よりも末ばかりを追い求めていては、)
世の中は成り立たない」
となります。
2000年以上前から、
「本末転倒」は戒められていた
のですね。
したがって、あくまで
本学が土台で、
その上に末学がなければ
人生は上手く行かない。
そのように考えています。
ちなみに、
昨日のブログでご案内した
社内木鶏会は、まさに
本学の学びです。
やっていることは地味
かもしれませんが、
土台を定期的にメンテナンスし、
グラつかないようにするために、
毎月の木鶏会はけっこう効いている
と感じます。
ただ一方で、
本学の学びを怠らずに続けてさえいれば、
末学を否定するものではない
と思うんですよね。
たまに、
スキルやノウハウ系の学びに対して
極端に否定的な方
を見かけますが、
それはそれでどうなのだろうか?
という話。
かくいう私自身、
以前は、本学の学びに
どっぷり浸かった時期があります。
もちろん
本質的な学びほど奥深く、
簡単に身に付くものではないため、
本学を学ぼうとすれば
いくらでもそちらに時間を費やすことになる
のですが・・
ある時、やはり
本学だけだとアンバランスだということ
に気付きました。
とりわけ
経営者やリーダーの場合、
商売のヒントがつまっている末学を
決して疎かにしてはいけない
と思うのです。
そんなこともあって、現在は、
本末転倒にだけはならぬよう
本学での土台強化を行いつつ、
末学の学びもしっかり行っています。
お陰で、
(過去の自分対比ではありますが、)
学びの幅が広がり、ここ数年で、
世の中や商売の見え方が
少しずつ変化してきました。
そして、学べば学ぶほど、
いかに自分の視野が狭かったのか
に気付かされます(汗)。
ということで、
本学と末学のバランスに注意しながら、
これからも
2種類の学びを継続して参る所存です。
何かのご参考までに。
********************
【本日のまとめ】
■ 本学が土台で
その上に末学がなければ、
人生は上手く行かない。
■ 経営者やリーダーの場合、
商売のヒントがつまっている末学を
決して疎かにしてはいけない。
■ 本学と末学のバランスに注意しながら、
2種類の学びを継続したいもの。
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2024年04月29日
Vol.4179「人間性教育としての“社内木鶏会”の活用」
弊社では、
「社内木鶏会」という
『月刊致知』を用いた社内研修
を毎月開催しています。
第1回目をスタートしたのが、
かれこれ12年前。
もはや弊社の企業文化
となっており、
「人間性教育」の一環です。
具体的には、
予め推薦記事を読んで
感想を書いてもらいます。
例えば、月刊致知5月号の
「いまも料理が恋人 この道に終わりなし」
という記事を読んで、
私が書いたのはこんな感じ。
(ここから)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
道場六三郎氏の料理人としての哲学には、
われわれの仕事に相通ずるところが多々あります。
常に見られている意識を持ち、
些細な所作の機敏さや美しさを大事にすることや、
小さな勇気を持ち、
自分から先に挨拶をしたりゴミを拾うことは、
ビジネスプランでも基本の姿勢として
こだわり続けたいところです。
また修行時代には、
「早く綺麗に」をテーマに
絶えず創意工夫を凝らしたとのことでした。
どんな組織にとっても生産性は大きな課題ですが、
ITツールに頼るだけではなく、
1人ひとりが常に考えながら創意工夫を積み重ね、
それらの相乗効果によって
真の生産性や強い組織を生み出すこと
が大切なのだと思います。
さらに道場氏は、
「料理は想いやり」の言葉を
大事にされているそうです。
誰しも1人では仕事できません。
ビジネスプランではお互い様の精神
を重視していますが、
礼節や立ち居振る舞いや仕事に取組む姿勢などは、
自分のためではなく相手のために必要なものです。
道場氏の記事を読み
「日常のあり方」こそ徹底できる会社でありたい
という思いを強くしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(ここまで)
文字量は少なくても、
まったく問題ありません。
読んだ所感を紙に書いて(=アウトプットして)
当日持参し、
仲間の前で発表します。
それに対して
美点凝視(=相手の良いところに着目する)
で仲間がコメントする。
その後はフリートークの時間で、
グループ(Max4名)ごとに
仕事や、時にはプライベートまで
話題が広がる感じです。
最後に私が総括して、
研修開始からの所要時間は1時間。
月に1回なので、
業務にはさして支障ありません。
あくまで私の主観ですが、
この12年間、
社内木鶏会をやったのと
やらなかったのとで、
間違いなく社風が違っている
と思います。
もちろん、
やって良かったということ ^^
ちなみに、
弊社がご紹介差し上げ、
社内木鶏会を始められた会社も
数社ございます。
まあ、社内木鶏会に限らずとも、
これからの時代、
「人間性教育」自体は必須です。
もしもご興味のある方は、
いつでも見学を受け付けておりますので、
こちらからお問合せ下さい。
https://annokaikei.com/contact
本日は、ご案内ということで。
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2024年04月28日
Vol.4178「気が緩む時は、自分環境を見直す時」
先日、
懇意にしていただいている方と
Zoomで話した際、
「5月から新たなことにチャレンジする」
とおっしゃっていました。
詳しくは書けませんが、
これまでとは全く異なる分野へ
飛び込まれるそうです。
個人的には
あまりに意表を突かれたので、
「本当ですか!?」
と思わず連呼したほど ^^
既にとある分野で
圧巻の成果を出され、
一生安泰の生活を
手に入れていらっしゃる方だけに、
ここからさらに越境されるのか!
・・と驚きました。
ただ、話し終った後で
しみじみ感じたのは、
そうやって現状に満足することなく
変化し続けている方との繋がりが、
自分にとっての財産だな〜
ということ。
めちゃくちゃ
刺激をいただけるからです。
必然的に、
「次回、お話しする時には
さらに変化されていらっしゃるのだろう。
(比較にならないレベルではあるけれども、)
自分ももっと頑張ろう。」
といったマインドになります。
少し話は変わりまして。
たまに、
気が緩んでダラダラしてしまう
とおっしゃる方を見かけますが、
もしかするとそれは、
自分の周りに
変化している人が少ないから
かもしれません。
つまり、
環境の問題です。
自然環境ならぬ、
自分環境(=どういう人とつながっているか)。
したがって、
気が緩んでるな〜と感じる時は、
自分環境を見直す時
と言えます。
もちろん
意図的に緩む時間も必要
だと思いますが、ただ、
ダラダラが常態化しているとすれば、
それはそれでもったいない。
緩み続けたら、
その先に待っているのは衰退です。
そこに
持続可能性はありません。
ということで、
SDGsで自然環境を大切にする
のもよいのですが、
自分環境の定期的なメンテナンスも
必要ではないでしょうか。
コロナ禍でオンラインが普及し、
現在は、人とつながるのに
場所は関係なくなりましたので、
この環境を活かさない手は無い
と思っています。
何かのご参考までに。
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【本日のまとめ】
■ 気が緩んでダラダラしてしまうのは、
自分の周りに変化している人が少ないから
かもしれない。
■ 自分環境を定期的にメンテナンスすることも
必要ではないだろうか。
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