2024年03月31日
Vol.4150「植物も人も、根っこづくりが先」
植物の成長と人の成長とは、
似ています。
例えば、野菜であれば、
まず地中に根を伸ばし、
充分に根を張った後に
地上に芽を出し、茎を伸ばし、
枝を伸ばし、花を咲かせ、実がなる。
これが自然の摂理です。
その際、化学肥料を与えると、
根が充分に伸びる前に
芽が出ます。
栄養素を地中から吸収する必要が
無くなるからです。
そして、そちらの方が
野菜の実が早く収穫できて
良いように見えます。
ただ欠点があるとすれば、
風雨に弱いこと。
根が伸びていないが故に、
簡単に倒れたり、折れたり、
流されてしまうでしょう。
ここでいう「化学肥料」を
人の成長に置き換えると、
できるだけ効率的に
成果を得るための
ノウハウやテクニック等、
「やり方」の教育です。
最近では
「ゆるブラック」
という言葉があるように、
辞められたら困るからと
社員に変に気を遣い、
温室栽培をしている会社もある
ようですが、
そういった「甘やかし」も、
(表面的には社風が良いように見える
という意味において)
化学肥料みたいなものでしょう。
おそらく
化学肥料ばかりを投入している会社は、
短期的にはよくても
長い目で見た時に苦しくなっていく
気がします。
というのも
植物と同様、いつか風雨にさらされた時に、
折れたり倒れたり流されたりする
可能性があるからです。
そして実際のところ、
どんな組織でも
永久に安定しているなんてことは
あり得ません。
外部環境は日々変化し、
常なるものはないのが
これまた自然の摂理です。
したがって、私(安野)は、
いつか必ずやってくるであろう風雨に備え、
即効性を求めて化学肥料(=やり方の教育等)
を大量投入するよりも、
1人ひとりの根っこを伸ばすための
「あり方」の教育、例えば、
「何のためにこの仕事をするのか?」
「何のためにこの会社で働くのか?」
などといった
目的、考え方、姿勢などの教育こそが、
(即効性はないけれども)
重要だと考えています。
この人手不足の時代に
手っ取り早く、人を育てて定着させ、
成果につなげたい気持ちも
分からなくはないのですが、
そういう時期こそ、
本質を見誤らないようにしたいものです。
そんなことを考えました。
*******************
【本日のまとめ】
■ 社内における
ノウハウやテクニック等の
「やり方」の教育や「甘やかし」は、
植物における「化学肥料」と同じ。
■ 化学肥料ばかりを投入している会社は、
短期的にはよくても
長い目で見た時に苦しくなっていくはず。
■ 人手不足の時代こそ、
本質を見誤らないようにしたいもの。
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2024年03月30日
Vol.4149「お茶出し1つにお礼を伝える謙虚さを」
去年の今頃、
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での優勝に
日本中が沸き立っていました。
そしてそのチームを率いたのが、
栗山英樹監督です。
同氏は、それを機に
講演に引っ張りだこになり、
全国を駆け巡る
多忙な1年を送ったのだとか。
そして、
ある記事で紹介されていたのですが、
こんなコメントを残していらっしゃいます。
「唯一分かったのは、
こうやって人はダメになっていくという、
それだけですね。
それは確信ですね。」
栗山氏は、これまで
他人から褒められる人生を
送ってこなかったそうで、
それがここ1年、
どこに行っても称賛される日々が続き、
「人はこうやって勘違いしてダメになる」
とのことでした。
自分自身を見失っていないところが
さすがだな〜と感じますし、
謙虚さを忘れてはならないという、
ご本人の強い意志を感じます。
ちなみに
過去の記事(*)でも書いた通り、
私(安野)にとって栗山氏は、
理想とするリーダーの1人です。
* ご参照下さい。
↓
Vol.3967「出逢いは夢の始まり」
http://bplan.seesaa.net/article/500936901.html
Vol.2585「社員に大片想いをしていますか?」
http://bplan.seesaa.net/article/472722169.html
Vol.1563「優れたリーダーは、応援され上手である」
http://bplan.seesaa.net/article/447493550.html
また、これからの時代、
栗山氏のように
少し飄々としつつも、
謙虚さや忍耐力や真心などの
人間としての総合力(=人間力)
があるリーダーこそが求められる
と考えています。
実際に同氏は、昔から
人間学を学ぶ『月刊致知』の愛読者で、
致知出版社の書籍は
ほとんど購入されているのだそう。
引き続き、私も、
1ミリでも理想に近づくべく、
そういった学びは欠かさずに
継続したいと思っています。
・・だいぶ話が逸れました(汗)。
同じ記事の中には、
NPO法人いのちをバトンタッチする会、
鈴木中人代表の
こんなコメントも紹介されています。
「講演家の中には
いつの間にか不遜な態度になっている人がいます。
私はそうならないように
訪問した時にお茶を出してくれる方にも
丁寧にお礼を言うようにしています。」
これもまた、
考えさせられる内容です。
まあ、私の場合、
栗山氏や鈴木氏のように
チヤホヤされることは
ほとんどないのですが、職業柄、
「〇〇先生」と呼ばれたりもしますので、
決して勘違いすることのないよう、
お茶出し1つとっても
目を見てお礼を伝えることを
心がけたいと思った次第。
本日は
自らに言い聞かせるべく、
備忘録を兼ねて書き記しました。
******************
【本日のまとめ】
■ これからの時代、
謙虚さや忍耐力や真心などの
人間としての総合力(=人間力)
があるリーダーこそが、
求められるのではないだろうか。
■ お茶出し1つとっても
目を見てお礼を伝えることを
心がけたいもの。
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2024年03月29日
Vol.4148「“型”を超え、“芸風”を身に付けていく」
どんな仕事でも、
一定水準以上の成果を出すための
型(フォーマット)がある
と思います。
例えば弊社の場合、
お客様への数字の説明の型
があって、まずは
その型通りに説明できること
が重要です。
「守・破・離」
でいうところの、
「守」の段階ですね。
そして
型が身に付くと、
仕事は楽になります。
少なくとも
型通りにやれば、
大きく失敗することはないでしょう。
ただし、
ここで気を付けたいのが、
(楽になるが故に、)
そこから抜け出せない
可能性があるということ。
つまり、
1つの型を身に付けると、
思考停止が起こりやすいのです。
そもそも
型というのが
最低ラインであることを考えれば、
そのままだと
プロとして成長することができません・・。
よく、
感動的なサービスは
マニュアルを超えたところにある
と言われますが、
お客様にとって
価値の高い仕事は、
型を超えたところにあります。
したがって
熟練すればするほど、
しっかりとしたベースは持ちつつも、
固定された型はなくなっていく
のが正解なのかなと。
どのお客様にも
杓子定規に対応するのではなく、
1人ひとりのお客様ごとに
説明の仕方を変えたり、
アプローチを変えたり、
キャラを変えたりと、
カスタマイズされていくイメージです。
では、どうすれば
そのようなバリエ―ションが
生まれるのか?
それは、
「このお客様のために役に立ちたい」
「そのためには努力をいとわない」
という思いに尽きるでしょう。
そういったスタンスで
お客様と向き合っていれば、
必然的に、
相手にカスタマイズされた
オリジナルの型が
引き出されるはずです。
それはもはや、
「型」ではなく「芸風」
といっても
よいかもしれません ^^
ということで、
まだまだ未熟な私(安野)は、
型を超えたところで
自らの芸風を確立すべく、
引き続き、お客様と向き合って参ります。
そんなことを考えました。
*********************
【本日のまとめ】
■ 1つの型を身に付けると、
思考停止が起こりやすい。
■ 「このお客様のために役に立ちたい」
「そのためには努力をいとわない」
というスタンスで
お客様と向き合っていれば、
相手にカスタマイズされた
オリジナルの型が引き出されるはず。
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