2022年10月31日
Vol.3633「企業も人も“一貫性”によって魅力が生まれる」
「ブランド」とは何なのか?
実際には
様々な要素で構成されていますが、
それらの根幹を為すのは「一貫性」
だと思います。
つまり、
考え方や価格帯や客層などが
ブレていないということ。
例えば、
ベンツが新車のバーゲンセールを行ったり、
100円ショップのダイソーが
数万円の高級品を売り出したとすれば、
違和感がありますよね。
それは、同社がこれまでに
一貫して築いてきたイメージと、
あまりに合致しないから
と言えましょう。
一貫性によって確立されるのが
「ブランド」であり、
そこに魅力が生まれるのです。
そしてこのことは、
企業のみならず、
人に置き換えても同じ
ではないでしょうか。
少なくとも私(安野)の場合、
あれもこれも手を出したり、
やったりやらなかったりで
ブレブレの人よりも、
一貫した考えやスタンスで
何かに没頭・没入し、
深掘りしている人に
魅力を感じますし、
仮に専門分野が異なったとしても、
そういう人からは学べることも多いです。
おそらく、掘り下げることで、
その仕事、ひいては、
働くことや人間関係の「真理」
みたいなものを掴まれている
のだと思います。
また、組織運営という意味では、
経営者やリーダーが
一貫した軸を持っているかどうかは、
重要なポイントになります。
というのも、例えば経営者が
外部のセミナーや研修で学ぶ度に、
「そうか、そういうことだったのか!」
と信じ込んで
いままでと方針や取組みを変えたり、
ブレるとすれば、周りにいる社員は、
その何倍も振り回されるからです。
もちろん、
時代に応じて変えなければならない「やり方」
もあるとは思いますが、
「あり方」を含め、一貫した軸を持つことで、
自分自身や組織の魅力を高めていきたいもの。
そして、そのためにも、
本物のブランドの構築には
長い年月がかかるのと同じように、
やると決めたことを
継続していく粘り強さが求められる
のではないでしょうか。
そんなことを考えました。
***********************
【本日のまとめ】
■ ブランドの根幹を為すのは
「一貫性」である。
■ 一貫した軸を持つことで、
自分自身や組織の魅力を高めていきたいもの。
■ ブランドを確立するためには、
やると決めたことを
継続していく粘り強さが求められる。
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2022年10月30日
Vol.3632「人脈は多ければ多いほどよいのか?」
私(安野)は、
「人脈は多ければ多いほどよい」
と信じて、
「どこかによい出会いはないだろうか?」
と、全国各地を飛び回っていた時期
があります。
特に、経営者になって5〜6年間は、
人脈づくりに
かなりの時間とお金を費やしました。
(過去のブログにも、形跡が残っています)
もちろん、そのお陰で、
自身の視野が広がり、なおかつ、
経営者としての基礎が形成された
のは事実です。
もしも、外に出ることをせず、
ずっと田舎に閉じこもったまま
地方や業界の常識の中で
がんじがらめになっていたなら・・
と想像しただけでゾッとします。
とはいえ、
何百枚と名刺交換してきた中で、
どのくらいの人と今でも繋がっているか?
というと、残念ながら、
ほとんどが疎遠になりました。
(SNSで繋がっている人はたくさんいますし、
いまでもたまに友達申請をいただきますが、
そこでの繋がりはどこか空虚ですし、
少なくとも私は、
それを「人脈」とは認識していません)
つまり、
外に出て人に会いまくった
にもかかわらず、
人脈を増やすという意味では、
当初イメージしていたような成果は
得られなかったということです。
その理由としては、
私自身に魅力が無かったことや、
飲み会など社交の場が苦手な私の場合、
関係性を深める付き合いができなかったこと
が挙げられるでしょう。
(もちろん、物理的な距離もありますけど)
せっかくの縁を生かせなかった
とも言えますね。
ただ、今になって感じるのは、
「人脈は多ければ多いほどよい」
といった考え方自体が思い込みではないか?
ということ。
そもそも、多くの人脈をつくりたい、
あわよくば、有名な経営者や著名人
と仲良くなりたい動機には、
「自分に何かしらメリットがないか?」
といった下心もある訳でして、
表には出さずとも
内面ではくれくれ人間(*)になっていたはず(汗)。
* ご参照下さい。
↓
Vol.647「“くれくれ人間”にはご注意を」
http://bplan.seesaa.net/article/404467012.html
そんな状態で
無理に人脈を広げたとしても、
その人との縁が育まれる
とは思えません。
つまり、まずは
身近にいる人との縁の中で、
自分が相手に何かしら与えられる力を
身に付けなければ、
決して良縁は広がりを見せないのです。
外側だけ取り繕っても、
内側が磨かれていなければダメ
ということですね。
そしてその、身近な縁の代表が、
家族や社員やお客様。
そこを疎かにして、
外にばかり人脈を求めても、
それは本末転倒なのだと思います。
内側の縁を深めていけば、
紹介や口コミによって、
結果として外側の縁も広まっていく、
そういうものでしょう。
したがって、私自身、
最近は無理して多くの人に会おうとは
思わなくなりました。
縁ある方とは、そのうち、
「会うべくして会えるのだろうな〜」
くらいの感覚です。
この心境の変化は、
コロナ禍の2年半で、
時間の有限性を思い知らされたことも
大きいかもしれません。
中国古典の中に、
「近悦遠来(きんえつえんらい)」
という言葉があります。
これは、
「身近な人が喜んでいる場所には、遠い人も慕い集まる」
という意味なのだとか。
まさに人脈やご縁というのも、
「近悦遠来」のスタンスが大事だな〜
と思い、書き記した次第です。
何かのご参考までに。
**********************
【本日のまとめ】
■ 自分が相手に何かしら与えられる力を
身に付けなければ、
良縁は広がりを見せない。
■ 内側の縁を深めていけば、
紹介や口コミによって、
結果として外側の縁も広まっていくはず。
■ 人脈やご縁というのも、
「近悦遠来」のスタンスが大事
ではないだろうか。
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2022年10月29日
Vol.3631「忘れられない(であろう?)講演会のご案内」
昨日は、第116回目の
益田木鶏クラブ(=『月刊致知』を用いた地域の勉強会)
を開催。
こちらは、もうすぐ丸10年。
地味な活動ではありますが、
起ち上げ当時から
携わっている立場として、
感慨深いものがあります。
また、メンバーの皆さん(=ほぼ経営者)
からの学びも、着実に
自分の中に積み上がっており、
ありがたい限りです。
昨日も、
テーマ記事について語り合いながら、
「スマートさを目指すのではなく、
どこまでも泥臭く生きること」
を心に誓いました。
まあ、私の場合、
スマートにやろうと思っても
できないのですが(汗)
(そもそも、このブログにしろ、
「毎日書く」とか泥臭いですし・・)
こういった場は
貴重なご縁だと思いますので、
これからも育んで参ります。
そして、できることなら
少しずつでもご縁が広がれば・・
と願うところ。
そこで、
来月18日、当クラブのPRを兼ねて
以下の講演会を企画しております。
Vol.3609「益田木鶏クラブ10周年講演会のお知らせ(再)」
http://bplan.seesaa.net/article/492221773.html
渋沢栄一の玄孫である渋澤健先生に、
渋沢栄一の考え方、現代における活かし方
を学べる、貴重な時間。
渋沢栄一は2024年からの新一万円札の顔
でもありますので、
お札を見る度に、
今回の講演会を思い出すことでしょう ^^
よろしければ
ぜひご参加下さいませ!
*チラシはこちら
http://annokaikei.com/wp-content/uploads/00ff6de0d83017c2b13a05040a554770.pdf
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