2022年09月24日

Vol.3596「人生は“基礎研究”のごとし」


研究者の世界には、

毎日、何が起こるか分からない

「基礎研究」と、


ゴールがはっきりしており、

そのゴールにいかに早くたどり着くか

を目的とする「応用研究」

があるそうです。



当然ながら、

「応用研究」では、

予想外のことが起こると

あまりよろしくありません。



これに対して「基礎研究」は、

予想外なことが起これば起こるほど

その状況を楽しめるのだとか。



そうおっしゃったのは、

『月刊致知10月号』の記事に登場する、

京都大学iPS細胞研究所名誉所長の

山中伸弥氏です。



同氏は、平成24年に

iPS細胞の研究で

ノーベル生理学・医学賞を受賞されており、

ご存知の方も多いでしょう。



現在は、

応用研究のために12年間務めた

京都大学iPS細胞研究所所長を退任され、

管理職の道ではなく、

一研究者としての活動に

身を捧げていらっしゃいます。



初心に戻って、

基礎研究に打ち込まれているのです。



というのも、

ゴールが全然分からないし、

何が起こるか分からないけれども、

回り回って医学の進歩につながるという

基礎研究こそが、

山中氏の研究者としての原点だから。



実際に、研究が進めば、

教科書はどんどん分厚くなるものの、

そこに書かれている内容が

実は間違っていたなんてことは、

山ほどあるそうです。



そんな挑戦の日々の中で、

何が起きても

起こることを楽しんでいらっしゃるのが、

記事を読んでいてとても印象的でした・・。




そして私(安野)は、

仕事や人生も「実験」のようなもの

だと解釈しています。



人生においては、

そこに明確なゴールがある訳ではないし、

予想外のことも起こるでしょう。



それこそ、

これまで信じていた常識(=教科書の内容)が、

突然、音を立てて崩れていく

なんてことも

あるかもしれません。


* ご参照下さい。
   ↓
Vol.3571「“思い込み”を疑い、“自己相対化”の習慣を」
http://bplan.seesaa.net/article/491108472.html



ただ、それらも含めて受け入れ、

でき得るならば状況を楽しみつつ、

挑戦を続けていく。



まさに、


「壮大な基礎研究」


だと言えます。




山中氏が若かりし頃に救われたという


『仕事は楽しいかね?』(デイル・ドーテン著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4877710787/


を、たまたま私も読んだことがある

のですが、

改めてパラパラ眺めてみると、


「今日の目標は、明日のマンネリ」

「明日は今日と違う自分になる」

「人は、変化は嫌いだが、試してみることは大好きなんだ」

「完璧とは、ダメになる過程の第一段階」

「試してみた結果、失敗に終わったんじゃない。
 
 試すこと自体が欠落してたんだ」

「適切な時とか完璧な機会なんてものはない」


など、

(人生の)基礎研究のベースとなる考え

がいくつも書いてありました。



ということで(?)、

私自身、引き続き、

人生と経営の基礎研究を

追求して参ります ^^


* 『月刊致知10月号』参照


****************************


【本日のまとめ】

■ 人生は「壮大な基礎研究」と言える。

■ 引き続き、

  人生と経営の基礎研究を追求して参ります!



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posted by 安野 広明 at 21:34| 島根 ☀| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする