2022年09月18日

Vol.3590「“気持ちの問題”で終わらせてはいけない」


何かが上手くいかなかった時や、

挑戦に失敗した時、


「もっと頑張れば良かった」

「もっと意識すれば良かった」

「気合が足りなかった」


などと、いわゆる、

「根性論」や「気持ちの問題」

で終わらせようとする人を

たまに見かけます。



そう言いたくなるのも

分からなくはないのですが、


やはり、抽象度の高い

「気持ちの問題」に終始している限り、

そこから先の成長は難しい

のではないでしょうか?




・・話は変わりまして。



2022年夏の甲子園で、

東北勢の悲願となる全国制覇を達成した

仙台育英高校の指揮官・須江航監督。



優勝後の感動的なインタビュー(*)は、

記憶に新しいと思います。


https://www.youtube.com/watch?v=CqV0YFX6Wu4

(注:音が出ます)



その須江航監督が、

仙台育英秀光中の監督時代、

2011年に全国大会の準々決勝で敗れた時に、

こんなコメントを残されました。


(ここから)
  ↓
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−―――

負けたのは技術が無かったからです。


気持ちや体力、意識の面では、

日本一を狙えるレベルにあったと思います。


そこを

「気持ちで負けた」

というのは単なる逃げ。


技術が無かったから負けた。


野球選手である限り、

技術を伸ばすことを考えていかなければ、

上に進むことはできません。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−―――
  ↑
(ここまで)


敗戦後のコメントで

「気持ち」を語る指導者が多い中、

そこに逃げることなく、

野球との向き合い方を口にされた

というのは、さすがですね。



実際、3年後の2014年に、

日本一を獲っています。




また、上記のエピソードと共に、

イチローの、以下の名言をご紹介します。


「僕は天才ではありません。

 なぜかというと、自分が、

 どうしてヒットを打てるかを説明できるからです。」



つまり、

成果を挙げる人やチームというのは、

「気持ちの問題」

で思考に蓋をするのではなく、


冷静な目で、思考を深く掘り下げ、

何が足りなかったのか、

どうすればよいのかを、

どこまでも具体的に

自己分析できているのです。



とりわけ、

上手くいかない時に

その事象を直視するのは辛いですし、

目を背けたくなるものですが、

そういう時こそ、

自分としっかり向き合うチャンス

でもあります。



かくいう私(安野)自身、

まだまだ自己分析が足りませんが、

「気持ちの問題」で逃げない経営者でありたい

と思った次第。



何かのご参考までに。


**************************


【本日のまとめ】

■ 成果を挙げる人やチームというのは、

  冷静な目で、思考を深く掘り下げ、

  何が足りなかったのか、どうすればよいのかを、

  どこまでも具体的に自己分析できている。

■ 「気持ちの問題」で逃げないように

  心がけたいもの。




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posted by 安野 広明 at 23:50| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする