2022年09月04日
Vol.3576「なぜ優れたリーダーは、ゆとりを感じさせるのか?」
これまでに
数多くの経営者やリーダーと
お会いしてきましたが、
優れた成果を出されており、
どう考えてもご多忙な方ほど、
せわしい素振りは見せず、むしろ、
ゆとりを感じさせるものです。
そもそも、
経営者の仕事というのは、
担当者のそれとは異なり、
ここからここまでと区切ることが難しく、
必要とあらば、
あらゆることに対応しなければなりません。
したがって、実際には、
組織が発展するほど、
忙しくなって当然です。
ではなぜ、
優れたリーダーは、
余裕を感じさせるのか?
それは、
並外れた処理能力があるから
というだけではなく、
「何をやらないか」
がはっきりしているから
だと思います。
つまり、
自分が手を出す領域と
手を出さない領域との線引きを、
ご自身の中で、明確にしているのです。
もしも、これとは逆に、
線引きが曖昧だと、
いくらでも仕事は増え、
空き時間は埋まり、
目の前の仕事で頭が一杯になってしまう
でしょう。
その結果、
常に慌ただしい状態になります。
それで成果が出ていればまだしも、
忙しいけど成果が出ないとすれば、
まさに、
ランチェスター経営で有名な竹田陽一先生
のおっしゃっていた、
「バタビン」(=バタバタ忙しいけど貧乏な状態)
です。
誰しも、
バタビンだけは避けたいですよね(汗)。
したがって、大切なのは、
「何をやらないか」
を決めること、そして、
生み出した時間で
心に余裕を持ち、未来を思考し、
打ち手を考えることです。
特に未来思考は、
経営者にしかできませんので。
そしてこの、
どこで線引きをするのか?
にこそ、
経営者のセンスが現れる
のだと思っています。
現在、抱えている仕事を
一気に手離すのは難しいにしても、
上記のようなことを常に意識し、
自らの絶妙なバランス(*)を
見出したいものです。
* ご参照下さい。
↓
Vol.2769「経営者には、“ハンズオン”と“ハンズオフ”のバランスが求められる」
http://bplan.seesaa.net/article/475828127.html
・・自戒を込めて。
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【本日のまとめ】
■ 優れたリーダーは、
自分が手を出す領域と
手を出さない領域との線引きを、
ご自身の中で、明確にしているもの。
■ 大切なのは、「何をやらないか」
を決めること、そして、
生み出した時間で心に余裕を持ち、
未来を思考すること。
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