2022年09月01日
Vol.3573「謙虚にして驕らず、さらに努力を!」
今日から9月、
朝夕は涼しくなり、
すっかり秋めいてきましたね。
ご存知の通り、8月の終わりに、
京セラ創業者・稲盛和夫氏が逝去された
というニュースが流れました。
稲盛氏のご著書やご講演で
学ばせていただいた者として、
感謝の念と共に
ご冥福をお祈りいたします。
ところで、先日届いた
『日経トップリーダー9月号』
を読んでいると、丁度、
稲盛氏の記事が載っていました。
その中で印象に残ったのが、
「空中に浮かぶ人力自動車」
の例え。
少し長いですが、
以下に引用します。
(ここから)
↓
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空想ではありますが、
ここを漕げばプロペラが回り、空中に浮かび上がる、
ヘリコプターのような乗り物があるとします。
今まさに、空中に浮かんでいるだけで、
相当に漕がなければなりません。
ましてや、
重力に逆らってさらに上昇しようとすれば、
今までにもまして
勢いよく漕がなければならないはずです。
このことは、
経営でも同じです。
会社を高収益のまま維持していこうと思えば、
その高度まで上がって来た時と
同じだけの努力を
今後も続けていかなければなりません。
ペダルを踏む力を少しでも弱めたら、
重力に負けて、
次第に降下していき、
やがて地面に墜落してしまいます。
つまり、
立派な企業であり続けるためには、
創業期の頃に払ったのと同じくらいの努力を
今後も永遠に続けていかなければならないのです。
それは言わば、
「誰にも負けない努力をする」
という経営者としての原点に
常に立ち返るということを
意味しています。
現在の状態は
過去の自分自身の努力の結果であって、
未来はこれから自分が払う努力の
結果で決まるのです。
現在の経営状況がいいということは、
これまで企業に集う仲間たちが
努力をしてきた結果であり、
決して未来を保証するものではありません。
企業の未来は、ひとえに
これからどういう努力を払うか
にかかっているのです。
私も85歳(当時)を超えた今も、
懸命に努力しています。
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↑
(ここまで)
「謙虚にして驕らず、さらに努力を」
という言葉は、
稲盛氏が掲げた経営スローガン
として有名ですが、
まさにその真髄が
上記の中に詰まっていますね。
まあ、
「ペダルを漕ぎ続ける」
とか
「誰にも負けない努力をする」
とか聞くと、
しんどいイメージもありますが(汗)、
少なくとも経営者である以上、
日々、新たな気持ちで
努力を積み重ねて行かねばならない
のでしょう。
とても分かりやすい例え
だと思いました。
かくいう私(安野)自身、
経営者の端くれとして、
あたかも鳥人間コンテストで、
(ペダルを漕ぐ力が不十分なために)
プロペラが上手く回らず、
あっという間の短い滞空時間で墜落してしまう
残念な挑戦者みたいにならぬよう(!?)、
これからも、全力で漕ぎ続けて参ります。
本日は、備忘録を兼ねて。
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【本日のまとめ】
■ 経営者である以上、
日々、新たな気持ちで
努力を積み重ねて行かねばならない。
■ 稲盛氏の遺して下さった
「謙虚にして驕らず、さらに努力を」
の言葉を、肝に銘じたいもの。
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