2021年01月10日

Vol.2974「リーダーシップとは、組織にポジティブな想念をもたらすもの」


「リーダーシップ」

と聞くと、

「組織を統率する力や指導力」

と思われがちですが、

それだけではないことが分かる、

印象的なエピソードがあります。



ソニー創業者の故・井深大氏は、

まだ社長だった時代に、

ある工場の便所の落書きに

手を焼く時期があったそうです。



世界中から大勢の見学者が来るので、

落書きは会社の恥だからと

やめさせるように指示を出し、

工場長も徹底して通知を出しましたが、

それでも一向になくならない。



そのうちに

「落書きをするな」

という落書きまで出て、

井深氏も諦めかけていたのだとか。



しかしある時、工場長から、

「落書きがなくなりました」

と連絡が入ります。



井深氏が「どうやったんだ?」

と聞くと、工場長は、


「実はパートで来てもらっている

 便所掃除のおばさんが、

 かまぼこの板2、3枚に、


 ”落書きをしないでください

 ここは私の神聖な職場です”


 と書いて便所に張ったんです。

 それでピタッとなくなりました。」


と報告したそうです。



その一連の出来事から、井深氏は、


「この落書きの件について、

 私も工場長もリーダーシップをとれなかった。

 パートのおばさんに負けました。


 その時に、リーダーシップとは、

 上から下への指導力、統率力

 だと考えていましたが、

 誤りだと分かったんです。


 以来、私は、

 リーダーシップを“影響力”と言うようにしました」


と振り返っていらっしゃいます。

(『月刊致知』2007年8月号より一部抜粋)




パートのおばさんに対して

素直に負けを認めているところに、

井深氏の器の大きさを感じると同時に、

リーダーシップの本質が分かる

エピソードです。



私(安野)はこのエピソードを知った時、

「リーダーシップ」

に対する解釈が変わりました。



組織に対する影響力、

さらに言えば、

組織にポジティブな想念をもたらし、

組織を調和させるのがリーダーシップだと、

今では考えています。



そしてこれは逆も然りで、

組織の調和を乱したり、

ネガティブな想念をもたらす人が

リーダーとして上に立つと、

その組織は混乱し、また人間関係が悪化し、

よくない方向へと進んでしまうでしょう。



また、

パートのおばさんがリーダーシップを発揮した

ことからも分かるように、

役割としての「リーダー」(経営者や責任者)

に限らず、

組織のメンバーの1人1人が、

それぞれの立場や場面において

リーダーシップを発揮できる、つまり、

組織に全体によい影響をもたらすことができる

のも事実です。




「リーダーシップ」

は、

「リーダー役の人による

 統率力、指導力である」

という囚われを無くし、


誰もがリーダーシップを発揮することで、

ポジティブな想念で満ち溢れた組織

を目指したいものです。



そんなことを考えました。


********************************


【本日のまとめ】

■ 組織にポジティブな想念をもたらし、

  組織を調和させるのがリーダーシップである。

■ 誰もがリーダーシップを発揮することで、

  ポジティブな想念で満ち溢れた組織

  を目指したいもの。



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posted by 安野 広明 at 23:12| 島根 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする