2020年07月27日

Vol.2807「言葉を集め、オリジナルの辞書を編纂する」


以前、

『舟を編む』という映画

を観たことがあります。



とある出版社に勤める若手編集部員が、

新しく刊行する辞書「大渡海(だいとかい)」の編纂メンバー

に加わり、

辞書の世界に没頭していく姿

を描いた作品です。



「辞書は、言葉の海を渡る舟。

 編集者はその海を渡る舟を編んでいく」


の意味から、

同タイトルが付いたのだとか。



「辞書づくり」という、

あまり派手さの無い、むしろ

地味なテーマの映画にもかかわらず、

日本アカデミー賞をはじめ、

数多くの賞を受賞しています。




ストーリーの詳細は割愛しますが、

私(安野)が印象に残っているのは、

「用例採集(ようれいさいしゅう)」

といって、

いままで辞書に載せていなかった言葉や新語を、

実際にどのような場面で、どんなふうに使われたのか

を記録し、集める作業。



映画の中では、

編集者の1人が若者同士の会話を耳にして、

「チョベリグ」や「コギャル」などを

用例採集していましたが

(今となっては死語ですけど 笑)、


そんなふうに日常生活において

アンテナを立て、地道に言葉を集めていることには

驚きました。



辞書というと、

どの出版社のものでも、(読みやすさは別として、)

その中身はたいして変わりない

と思っていましたが、

それぞれの編集者の色が現れるのですね。




そしてこのことは、

個人に置き換えることもできます。



例えば私は、当ブログの中で、

日頃の気付きを言語化したり、

勝手に造語をつくったりしていますが、

これもある意味、

「用例採集」と言えるのかなと。



地道にコツコツと言葉を集め、

最初はたった1ページだったものが小冊子レベルに、

小冊子が単行本レベルに、

単行本が専門書レベルに、

専門書が辞書レベルになり、

いずれ(十数年後?)は自分オリジナルの辞書が完成する

といったイメージです。



この辞書は、

編集者である私の色が出ますので、

世の中にたった1つしかありませんし、

逆に言えば、

万人には理解されない

かもしれません。



ただそうやって、

日々、用例採集(=気付きの言語化)をしていくことは、

「自らの生きた証」というと大げさですが、

独自の世界観を生み出し、


場合によっては、

いつかその辞書によって

誰かのお役に立てる日が来るのではないか?

なんて、

淡い期待も抱いております(笑)。




どうせなら、

自分なりの言葉を記録し、

辞書を編んでいきたいものです。



何かのご参考までに。


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【本日のまとめ】

■ 日々、用例採集(=気付きの言語化)をしていくことは、

  独自の世界観を生み出すことにつながる。

■ 自分なりの言葉を記録し、

  辞書を編んでいきたいもの。



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posted by 安野 広明 at 23:14| 島根 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする