2018年12月21日
Vol.2223「掃除も経営も、まずは‶整理”がスタート」
弊社の経営計画書には、
「環境整備に関する方針」
として、
「6S(=整理、整頓、清掃、清潔、躾、作法)の徹底」
について書いてあります。
よい習慣を身に付け、
社員の人間性を高め、
社風をよくするためです。
そして、私(安野)が6Sの中で
最も重要だと考えているのが、「整理」。
ここで「整理」とは、
「要る物と要らない物を明確にし、最小必要限度まで、
要らない物・使わない物を徹底して捨て去ること」
を意味します。
ひと言でいえば、
「捨てる、減らす」
ということ。
この点について、
愛読しているみやざき中央新聞(*)の
今週号の紙面に、
(株)そうじの力の小早祥一郎社長の記事
が掲載されていました。
* https://miya-chu.jp/
* みや中の編集長を6月にお招きしました。
↓
Vol.2039「昨日の講演会、大盛況に終わりました!」
http://bplan.seesaa.net/article/460091698.html
実は小早さんは、
昨年、とあるご縁で
弊社にお越しいただいたことがあります。
* 当時の様子についてはこちらをご参照下さい。
↓
Vol.1660「新たな発見!?“掃除”と“経営”の共通点」
http://bplan.seesaa.net/article/450603696.html
その掃除のスペシャリストの小早さんによると、
大事なのは、
「整理 → 整頓 → 清掃」という掃除の順序であって、
「まず最初に整理から」
なのだそうです。
なぜ、整理が最初かと言うと、
物がぐちゃぐちゃと積んである状態なのに、
その場をきれいにすることは困難だから。
確かに、
一生懸命に掃除してピカピカに磨いた物が
そもそも要らない物だったとしたら、
虚しいですよね・・。
とはいえ、私自身もそうですが、
日本人の大半は、
捨てることに苦手意識を持っています。
したがって、
ある程度強制的に
捨てる必要があるでしょう。
そして、捨てる際の判断基準としては、
「使えるか、使えないか」
ではなく、
「使うか、使わないか」。
使わない物は、
仮に使えるとしても、
「もったいない」という気持ちに囚われずに処分する
のがポイントだそうです。
同様の内容は、
以前も小早さんから教わりましたが、
今回の記事を読んで再確認できたので、
社内の環境整備に生かしたいと思います。
また、
先日のブログ(*)にも書かせていただいたように、
西武信用金庫理事長の落合寛司氏は、
変革期において、
「経営の原点を見極め、
変えるものと変えないもの、
無くすものと新しく導入するものを選定する」
ことの重要性を熱く語られました。
*ご参照下さい。
↓
Vol.2221「行動しないことのリスクが大きい時代」
http://bplan.seesaa.net/archives/20181219-1.html
これはまさに、
会社経営における「整理」ではないかと
考えています。
もしも、いままでに
お金と時間をかけてつくり上げた経営資源
であったとしても、
先の時代を見据えた時に
「使わない」ものであれば、
「もったいない」というサンクコスト(=埋没費用)
に囚われることなく、
思い切ってやめる。
(そして、新たな付加価値の創出に注力する)
時代の変化に伴い、
掃除の場面のみならず、
会社経営における「整理」
の重要性が高くなっているな〜
と、つくづく感じる今日この頃です。
・・本日は、
小早さんの記事を読んで思ったことを
書き記してみました。
**********************************
【本日のまとめ】
■ 掃除の順序としては、
「まず最初に整理から」が正しい。
■ 整理する際の判断基準は、
「使えるか、使えないか」ではなく、
「使うか、使わないか」。
■ 時代の変化に伴い、
会社経営における「整理」の重要性が高くなっている
のではないだろうか。