2018年10月28日
Vol.2169「最初のズレが、大きなズレを招く」
例えば
折り紙で何かを折る時、
最初の折り目からぴったり折っていかないと、
そのうち、合わせ目がズレてくるものです。
そのまま折り続けることもできますが、
最終的な仕上がりは
不格好になるでしょう。
それが「折り鶴」であれば、
顔の部分がぐちゃっとなるかもしれませんし、
「紙飛行機」であれば、
全体のバランスが崩れ、うまく飛ばないかもしれません。
最初のほんの少しのズレが、
最終的には大きなズレを招き、
「きれいに仕上げる」という
本来の目的(または理想の姿)を果たせなくなる
のです。
そしてこのことは、
会社に置き換えても同じ。
会社において肝心要となるのは、
「何のためにこの会社で働くのか?」
といったビジョンや理念ですが、
そういった「想い」の部分で
社内のメンバーにズレ(=最初のズレ)があるとすれば、
それはやがて、
社員の個別具体的な行動のズレ(=大きなズレ)
を招きます。
結果的に、
会社としての「まとまり」や「一貫性」は無くなり、
当然、成果も上がらないでしょう。
ちなみに、
サイズの小さい折り紙であるほど
折り目が合わないことの影響が
顕著に現れるのと同様、
規模の小さい中小零細企業ほど、
「想い」のズレによる影響は
大きくなるはず。
だからこそ、
中小企業における
理念教育や理念採用はめちゃくちゃ重要ですし、
「想い」のズレが生じないよう、
日々、価値観を共有できる仕組み(=経営計画書やクレド等)
が必要だと考えています。
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【本日のまとめ】
■ 「想い」の部分で
社内のメンバーにズレ(=最初のズレ)があるとすれば、
それはやがて、
社員の個別具体的な行動のズレ(=大きなズレ)を招く。
■ 「想い」のズレが生じないよう、
日々、価値観を共有できる仕組み(=経営計画書やクレド等)
が必要ではないだろうか。