2018年10月24日
Vol.2165「‶継続力”が勝敗を分ける」
先日、都内の行きつけの本屋で
それとなく手にした本が、こちら。
『行列日本一 スタミナ苑の繁盛哲学』(豊島雅信 著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4847097149/
なんだか見覚えのある人が
表紙に載っているな〜と思い、
パラパラめくっていると、
スタミナ苑という焼き肉屋の店主であることが分かりました。
(まあ、本の題名に思いっきり書いてあったのですが・・)
実は、東京の監査法人時代に、
食通のK先輩に連れられて、
2回ほど訪れたことがあるお店です。
かれこれ15年くらい前にはなりますが、
ちょっと辺鄙な場所にあるので
赤羽駅からタクシーを使って行ったことや、
1時間以上行列に並んだことや、
ホルモンの美味しさに衝撃を受けたことなど、
いまでもけっこう鮮明に覚えています。
当時は、K先輩がそこの常連でした(←毎週のように通っていた)ので、
店主とも少しお話ができ、
そのお陰もあって、本の表紙を見た時に
「あれっ?」と思った次第。
それにしても、スタミナ苑さんが、
これほど有名なお店とは知りませんでした(すいません!)。
2018年のグルメの口コミサイト「食べログ」では、
全国の名だたる名店の中で1番に選ばれ、
また、予約を取らない(特別扱いはしない)こともあって、
「総理大臣も並んだ」
「開店2時間前から行列ができる」
と言われているのだとか。
まさに、日本一の焼き肉屋ですね。
そんなスタミナ苑の店主の言葉が、
同著には20の金言として紹介されており、
そこには、
中小零細企業が見本とすべき考え方や姿勢が
盛りだくさん入っていました。
中でも、私(安野)が感銘を受けたのは、
「当たり前のことを当たり前に続ける」
のところ。
(ここから)
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どこかに評判のいい焼き肉屋があったとする。
うちはこんな小さな店だし、1日の勝負だったら負けるかもしれない。
でも、1週間の勝負だったら絶対に負けない。
いいものを出し続ける自信がある。
毎日同じことを、当たり前のことを続ける。ただそれだけ。
だけど、それが難しいんだ。
ー中略−
忙しい時こそ、いつも以上にきっちり仕事をする。
人間って不思議なもんで、暇な時のほうが
手を抜いて楽なほうに行きたがるんだ。
その反対に、忙しくなると手を抜かなくなる。
遊んだっていいんだよ。でもこれだけは言える。
忙しい時ほど楽しい。
体が辛くても、忙しい時のほうが仕事が面白くなるから。
だから、忙しい時こそ、
自分が上に行くチャンスだと思うんだ。
そこでの振る舞いがさ、その後を分けるんじゃないのかな。
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↑
(ここまで)
店主がおっしゃるように、
「毎日同じことを、当たり前のことを続ける。ただそれだけ。
だけど、それが難しいんだ」
というのは、
どんな仕事でも同じではないでしょうか。
そして、その時に、
手を抜かず、惰性にならず、
お客様に飽きられないよう、
より価値を感じていただけるように、
創意工夫をこらしながら継続している
一部の会社(またはお店)だけが、
スタミナ苑さんのようなキラリと光る存在(=15年経っても忘れないレベル)になれる
と考えています。
言い換えれば、
「継続力」が勝敗を分けるということ。
中小零細企業は、
長期戦で勝てばよいのです。
弊社においても、
毎月のお客様への月次決算の説明などが
マンネリにならぬよう気を付けなければ・・
と、意を新たにしました。
本日は、備忘録を兼ねて。
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【本日のまとめ】
■ 中小零細企業は、
長期戦で勝てばよく、
それ故に「継続力」が勝敗を分ける。