2018年10月14日
Vol.2155「感性のアンテナが錆び付くほど、恐ろしいものはない」
先日、駄菓子でも買おうかと、
子供と一緒に
とある個人商店に入りました。
そこは、その地域では
地元の人が利用する昔ながらの商店で、
私(安野)が子供の頃にも利用したことがあったので、
近くを通った際、
懐かしさも手伝い、久しぶりに
立ち寄ってみた次第です。
「さすがに昔とは変わってるだろうな〜」
「いまはどんな風になっているんだろう」
という、僅かなワクワク感を抱きながら
足を踏み入れたのですが、
その実態は・・・
まったく変わってませんでした(笑)。
いや、変わってなさすぎる・・
というか、前よりも残念な感じになっている!?
お店の中は薄暗く、商品は埃をかぶり、
賞味期限切れ(しかも2014年とか)の商品が
ゴロゴロ置いてある・・
そんなレベルです。
他に客がおらず、
さっきまで奥でパソコンゲームに興じていた店主が
レジ前に出てきてじっとこちらを見ているので(汗)、
なんとか賞味期限セーフなジュースを買って
お店を後にしたのですが、久しぶりに
開いた口が塞がらない程に
驚かされました。
もしも弊社のお客様だったとしたら、
お客様のためと思い、
さすがにその場で(もしくは、後日、担当者を通じて)
色々と口を出したかもしれませんが、
そういった関係でもない人間が口を出すのもどうか
と思い、
そそくさとその場を去ることに。
残念ながら、もう行くことは無いと思います。
別に、そのお店をどうこう言うつもりはありませんが、
きっと、感性のアンテナが錆び付き、
この数十年、時間が止まってしまっているのでしょう。
と同時に、
我が身を振り返り、
感性のアンテナが鈍ることほど恐ろしいものはないな〜
と痛感しました。
ただ単に現状を維持するだけ
であれば、
それほど感性を要しませんし、
そちらの方が楽です。
しかし、そのままでは
やがて思考が硬直化し、
変化できなくなり、
時代から取り残されてしまいます。
これほど変化の激しい時代に、
「変わらないこと」は
リスク以外の何ものでもないのです。
年々お客が減る理由について、
大手企業の出店がどうのこうの言う前に、
まずは自社や自分のお店において、
本当にお客様にとって価値のある商品・サービスや店づくり
ができているのか?
そして、
十年一日のごとき仕事ぶりではなく、
外にも目を向け、
常に感性のアンテナを磨く努力をしているのか?
を、意識したいもの。
大手のような設備投資や品揃えや接客は
そのまま真似できないにしても、
自社や自分のお店にしかない価値を
生み出せるように真剣に努力しなければ、
中小零細が淘汰されるのは時間の問題
だということを、
今回の経験を通じて
改めて考えさせられました・・
本日は、備忘録を兼ねて。
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【本日のまとめ】
■ これほど変化の激しい時代に、
「変わらないこと」は
リスク以外の何ものでもない。
■ 自社や自分のお店にしかない価値を
生み出せるように真剣に努力しなければ、
中小零細が淘汰されるのは時間の問題である。
■ 中小零細こそ、
感性のアンテナを磨き続ける努力を
怠ってはならない。