2018年10月07日
Vol.2148「‶危機感”の有無が命運を左右する」
ご承知の通り、
明治時代に約3,000万人だった日本の人口は、
第二次世界大戦で一度は落ち込みますが、
その後のベビーブームによって人口は増え続け、
2008年をピークに1億2,800万人に達しました。
わずか150年で、4倍強です。
しかし、2008年以降、
人口は減少期に入り、
昨年、国の研究所が
「50年後に人口は3割減」
という予想を発表し、話題となりました。
このペースで人口が減り続ければ、
2100年には約4,000千万人になる
と予想されています。
当然ながら、
商売をしている人にとっては、
市場の縮小や人手不足の深刻化
を招くでしょう。
また、
英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行う
マイケル・オズボーン准教授が、今後10〜20年で
ロボットやAIが日本の労働人口の約半分の職業を代替する
と予測しているのは、
有名な話しです。
つまり、いま、
人間がやっている仕事の半分が、
機械に取って代わられるということ。
この予測が当たるかどうかは別として、
AIがわれわれの仕事に
多大な影響を及ぼすことは間違いないでしょう。
ここで大事なのは、上記のような、
人口減少やAIの進化などといった事実
に直面した時、
どのように感じるか?
ということ。
もしも
経営者やリーダーの立場にある人が、
「そうはいっても、何から始めればいいか分からない・・」
と思考停止していたり、
ましてや
「まあ、まだ何とかなるでしょう」
と楽観視していたとすれば、
その会社は非常に危険です。
先日、弊社の経営計画発表会で
基調講演をおつとめいただいた
コンサルタントの渡辺雅文先生も、
「どの業種でも、一番困るのは危機感が無いこと」
とおっしゃっていました。
最近、全国的に老舗企業の倒産が多いようですが、
この要因も、危機感の欠如
だそうです。
従業員が、会社の未来について
思考停止していたり、危機感が無いのは、
ある意味、仕方ありません。
もちろん、持っているに越したことはないのですが、
そこに期待するのもどうかと思います。
しかし、会社の舵を切る
経営者や幹部に危機感が無く、
会社という船の舵取りを誤ってしまえば、
やがて船が時代の波にのまれて沈没し、
乗組員である従業員やそのご家族を
路頭に迷わせてしまいかねません。
これは、絶対にしてはいけないことです。
これから先も、
会社が永続的に繁栄し、
従業員やお客様を幸せにするためにも、
そろそろ不都合な事実から目を背けるのはやめて、
本腰を入れて具体的な取組みを始めるべき
ではないでしょうか。
常なるものは、この世に無いのですから・・
本日は、自戒を込めて。
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【本日のまとめ】
■ どの業種でも、一番困るのは危機感が無いこと。
■ そろそろ不都合な事実から目を背けるのはやめて、
本腰を入れて具体的な取組みを始めるべき
ではないだろうか。