2018年07月22日
Vol.2071「“理念”や“ビジョン”が、中小企業を強くする」
ペンギンには歯がありませんが、
それでも魚を捕まえることができます。
それは、
くちばしの中の毛が、
みんな内側を向いて生え揃っているから
だそうです。
1本1本の毛の力は弱くとも、
すべての毛が同じ向きになって集まることで
力が強くなり、
くわえらえれたら最後、
魚は逃げることができません。
よくできてるんですね〜。
そして、このことは、
中小企業に置き換えても同じ
だと考えています。
社員1人1人の力は小さかったとしても、
皆が同じ方向を向いて協力し合うことで、
大きな力を生み出せるはず。
例え、
歯(=大企業のようにエッジの効いた商品・サービス)は無くとも、
総合力やチーム力で魚(=成果)を掴み取る
のが中小企業なのです。
逆に言えば、
歯の無い(もしくは弱い)中小企業において、
社員1人1人の向いている方向性がバラバラ
だとすれば、
成果を得るのは至難の業。
ペンギンが魚をくわえようとしても、
いつもツルッと滑って魚に逃げられる、
そんなイメージでしょうか・・
そのように考えると、やはり、
1人1人の個性は重視しつつも、
根底では、目指す方向性を一致させる必要がある
のは言うまでもありません。
そして、ここでいう方向性こそが、
「経営理念」や「経営ビジョン」
なのです。
以前、左官職人の挾土秀平さん(*)から、
「弱い素材どうしを、絶妙な塩梅でつなげて鋼にし、
100年、200年ともたせるのが、日本の美意識」
と教わりましたが、上記のように、
小さな力を「経営理念」で束ねて大きな力にする
という発想は、まさに
日本人の民族性にもマッチしていると感じる、
今日この頃です。
*ご参照下さい。
↓
Vol.2067「左官職人、挾土秀平氏からの学び」
http://bplan.seesaa.net/archives/20180718-1.html
経営者は、
しつこいくらいに何度も繰り返し
「経営理念」や「経営ビジョン」について社内で熱く語り、
目指すべき方向性を示し続けなければならない
と思っています。
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【本日のまとめ】
■ 社員1人1人の力は小さかったとしても、
皆が同じ方向を向いて協力し合うことで、
大きな力を生み出せるはず。
■ 経営者は、しつこいくらいに何度も繰り返し
「経営理念」や「経営ビジョン」について社内で熱く語り、
目指すべき方向性を示し続けなければならない。