昨日は、
慨・Yワークス様主催のセミナーに参加。
ゲスト講師は、
職人社秀平組代表の挾土(はさど)秀平氏でした。
挾土さんは、
大河ドラマ「真田丸」オープニングの題字(*)
を手掛けられたことで有名。
*これです。
↓

それ以外にも、
「ザ・ペニンシュラ東京」、「洞爺湖サミット」、
「銀座WAKOウインドウディスプレイ」、「アマン東京」など、
天然の土と素材にこだわり、
モダンかつ斬新な壁づくりで、
数多くの作品を残されています。
私(安野)が最初に挾土さんを知ったのは、
NHKの「プロフェッショナル」という番組。
その時は、
昔ながらの左官職人にこだわらない
新しい手法にチャレンジされている姿が、
印象的でした。
ちなみに今回、お話を聞くに当たり、
事前に、ご著書を拝読したのですが、
これがまた素晴らしい。
挾土さんの感性や表現力や哲学に、
圧倒されっぱなしです。
<おすすめ本>
『ひりつく色』(挾土秀平 著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4879506168/
昨日は、懇親会や二次会でも
ご一緒させていただき、
本当にラッキーでした(笑)。
以下、セミナーでの学びを、
備忘録としてメモします。
▼ 弱い素材どうしを、絶妙な塩梅でつなげて鋼にし、
100年、200年ともたせるのが、日本の美意識
▼ 時間と共に風化・劣化することによって、美しさが現れる → 人間と自然との融合
▼ 日本人ほど自然と会話できる民族はいない
▼ 過剰だけどシンプルなのが、本当のシンプル
▼ 日本の伝統が継承できないことに危機感を抱いている
▼ トップダウンできる企業でなければ面白くない → できなければ役場と同じ
▼ 大事なのは、風景 → 独自の風景をつくった市町村が残る
▼ ものづくりの良さ → 同じものが何回もできない方がいい
▼ まったく同じだと、価格競争になる
▼ ちゃんと伝統さえ踏まえていれば、科学の力を借りることもある → 使い分け
▼ 遠くから持ってくると、同じものしかできない
▼ 自分の身の回りにあるものだけでやる → 独特の文化を生み出す
▼ 自然に合わせるようにしたら、うまく行くようになった
▼ 哲学のないものづくりは認められない
▼ エコロジーの次は、ネイチャー
▼ 安い張りぼては、いつか分かるようになる
▼ 皮一枚でも、本質のことをやっていく
▼ 究極をつくっていたら、時代が答えを教えてくれるはず
▼ 本物の職人とは、自分の言葉を持っている人
いただいた言葉をヒントに、
自分なりに思考を深堀りし、今後、
当ブログでも書き記したいと思います。
ありがとうございました!