2018年03月14日
Vol.1941「時代は繰り返す・・と感じたことについて」
先日、
会社の本棚にあった、
『顧客第一主義の会計事務所』(エヌエムシイ編)
という本を手に取ってみました。
こちらには、
顧客第一主義を掲げている
全国15の会計事務所の取り組み事例
が掲載されており、
その中に、
前社長時代の当事務所も載ってます。
しかも、
出版当時(平成3年)の前社長の年齢は、
奇しくも、現在の私(安野)と同じ歳。
当時の先代が、
どんな経営をしていたのかな〜
と思いながら読み、
本の中で紹介されていた
前社長のコメントを
いくつか抜粋してみたのが、以下の通り。
@「お客様の欲しがっているのは未来の情報。
具体的に言えば、儲かる情報です。」
A「他地域からの様々な情報を提供することによって、
地場企業の足腰強化に役立ちたい。」
B「よい講演をやればまた次に来ていただける。
その積み重ねで毎年、大勢の方に喜ばれているのだと思います。」
C「新聞の切り抜きや資料など、
顧客に関係するものであればなんでも送る。
さらに、全社ではないにしろ、利益計画なども作成してきた。
サービスが大切とはいえ、
かなり手間ひまのかかることをしてきた。」
D「否定的な声を聞くことに耳を塞いでしまわないで、
その解決に積極的に当たっていくことが大切。」
E「職員1人1人が生き甲斐を持って仕事をし、
厚い信頼関係で結ばれている事務所づくり。」
F「中身が充実して、みんなが喜びをもって仕事をできるように
我々が変わっていけば、
自ずとお客様は集まってきて下さるんじゃないでしょうか。」
G「ベストワンを目指すのではなくて、
我々独自の会社をつくっていきたい。」
H「会計事務所も、時代の流れや環境の変化に
適応していかなくてはいけない。
お客様のニーズも多様化してきている訳だし、
そういうものに機敏に対応できる我々じゃなくてはいけないんです。」
などなど。
そして、それを読んだ私の率直な感想は、
「現在、当社が取り組んでいる内容は、
30年前とほとんど変わっとらんじゃないか!?」
でした(笑)。
例えば、
@は、「どこに手を打てば利益が出るのか?」の未来会計の取組み(*)
に通ずるし、
Aは、私が県外に出張して情報を仕入れ、
地元へ還元しようとしていること
に通じます。
* http://annokaikei.com/future
Bは、まさに毎年9月の特別講演会(*)のことだし、
C〜Hについても、
常日頃、私が社内で語っている内容と
ほとんど変わりません。
* http://annokaikei.com/lecture
私は、前社長から何の引き継ぎもなく
急きょ事業を承継したのですが、
ここまで取り組み内容が似通っているとは、
正直、驚きました。
これを、
前社長に先見の明があった
と捉えるのか、
当社が30年前から進歩してない(!?)
と捉えるのかは、
微妙なところですが・・
まあ、どんな会社でも、
そうやって、
「時代は繰り返す」ということ
なのでしょう(←無理やり納得)。
とはいえ、まったく同じことを
繰り返していても、
あまり意味がありません。
やはりそこは、
あたかも螺旋階段の如く、
「同じことをやっているように見えて、
一段高いレベルに達している状態」
でなければならない
と考えています。
*ご参照下さい。
↓
Vol.646「人生は“螺旋階段”の如し」
http://bplan.seesaa.net/article/404444665.html
Vol.1639「“新”に挑むことで、活路を見い出す」
http://bplan.seesaa.net/article/449928425.html
現在の当社が、
30年前よりも進化できていると信じ、
これからも
目の前の螺旋階段を、
一歩ずつ昇っていくつもりです。
本日は、備忘録ということで。
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【本日のまとめ】
■ どんな会社でも、「時代は繰り返す」もの。
■ ただし、あたかも螺旋階段の如く、
「同じことをやっているように見えて、
一段高いレベルに達している状態」
を目指さなければ、進歩はない。