2017年12月22日
Vol.1859「“現状肯定力”が、運を引き寄せる!?」
日本経済新聞の文化欄に、
「私の履歴書」というコラムがあります。
昭和31年から始まり、
実に60年以上に渡って連載している、
名物コラムです。
ここで登場する人物は、いずれも、
不幸や困難に遭遇しながらも克服し、
世の中から評価される仕事を成し遂げた人ばかり。
特に、
戦後の激動の時代を生き抜いてきた方が、
数多く登場します。
実は、当該コラムについて分析した本が
いくつかあって、
先日、読んだ中に、
こんなことが書かれていました。
ここから
↓
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いろいろなジャンルの人たちが
「困難に直面した際、どのように考え、どのように対処し、
克服されたのか」
−中略−
その各人の克服法を読んでいると、
そこには一定の共通した考えや行動があることに
気がつきました。
それは、
各人が置かれている環境の「現状肯定」でした。
長い闘病生活や職場の人間関係で窮地に陥ったとき、
現在自分が置かれている環境、
自分の実力などを総合的に冷静に判断し、
現状を肯定した上で、
この環境を打開するための積極的な行動を
取っていることでした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ーーー
↑
ここまで
(「人生を“私の履歴書”より学ぶ」(吉田勝昭著)より、引用)
つまり、
功成り名を遂げた人たちは、
それぞれ置かれている環境は異なれど、
その環境を否定し、不平・不満を漏らす
のではなく、
それはそれとして受け入れ、
現状を肯定する力をお持ちでいらっしゃった
ということ。
とても興味深いな〜
と感じます。
以前、ある方から、
「引き受け」ができるかどうかで、
「成長」できるかどうかが決まる
と教わったことがありますが、やはり、
受け入れる力(=現状肯定力)は、
一流の方々に共通する要素
なのですね。
また、昔読んだので
どの本だったか忘れましたが(汗)、
上記とは別の書籍の中に、
「私の履歴書」での登場回数が多い単語
ということで、
「偶然」「たまたま」「ひょんなことから」「おりにも」
などが紹介されていました。
すなわち、
多くの登場人物が、
いくつもの偶然の出会いや出来事
がきっかけとなり、道が拓けていった・・
と語っていらっしゃるのです。
ひとことで言ってしまえば、
「運が強い」
ということでしょうか。
この点、私(安野)は、
「現状肯定力」と、「運を引き寄せる力」(=運の強さ)とは、
連動するのではないだろうか?
と考えております。
現状を受け入れず、不平不満ばかり抱き、
打開するための行動を起こしていない人が、
偶然のチャンスを掴めるとは
とても思えませんし、
そういう人の下に、
良縁が巡って来るとは思えないからです。
・・どういう考え方や行動をとれば
道が拓けていくのかは、
人生の諸先輩方が教えて下さっています。
運を引き寄せる人生を送りたいなら、
「現状肯定」で、いまある環境を受け入れること
から始める必要があるのかな〜
なんて、
未熟者(=私)なりに考えさせられた次第。
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【本日のまとめ】
■ 功成り名を遂げた人たちは、
置かれている環境は異なれど、
それはそれとして受け入れ、
現状を肯定する力を持っている。
■ 「現状肯定力」と、「運を引き寄せる力」(=運の強さ)とは、
連動するのではないだろうか。
■ 運を引き寄せる人生を送りたいならば、
「現状肯定」から始める必要があることを、
人生の諸先輩方から教わった。