2017年10月30日

Vol.1806「目指したいのは、会計業界の石工(いしく)職人集団!?」


愛読書の『月刊致知』11月号に、

イースター島のモアイ像の修繕や

アンコール遺跡の復元など、


世界的な石工(いしく)として有名な

左野勝司氏のインタビュー記事が

掲載されていました。



ここでは詳細は割愛しますが、

左野氏は、

石を機械で切るのが世の常識となった現在でも、

手作業にこだわっていらっしゃるのだとか。



そんな左野氏のインタビューの中で、

特に印象に残ったのは、



「僕は数トンという巨大な石でもノミとハンマーで削ります。


 それだけ手間と時間はかかりますが、

 手作業は機械で切るのとは違って、

 肉眼では分からない石の目の流れを

 手の感触で読むことができるんです。


 最初にどこを叩けばいいか、

 その位置が分からないと石は叩けません。


 目の流れが掴めて初めて

 石が綺麗に割れるのですが、

 僕は見ただけでその目がどこかがすぐに分かります。」



という言葉。



いや〜、これぞ本物の職人、痺れます!



ちなみに、最近は、

ほとんどの人が石を機械で切るため、


石工の世界でも

「石の目」を読める人が少なくなっていることを

憂いていらっしゃいます・・。




そして、この記事を読んだ時、


「これってどんな業界にも当てはまるのではないだろうか?」


と感じました。



例えば、

われわれ会計業界に置き換えると、


「石の目」に当たるのが、

(お客様である)「経営者のお困りごとの一丁目一番地」


といったところでしょうか。



あたかも石が割れていくかのように、


そこさえ解消できれば、会社がよりよい方向へと動き出す


というポイントを、


会社の決算書をパッと見ただけで

「ズバリ、ここですね!」

と言い当てるようなイメージです(笑)。



今と比べて、昔は、

会計業界にも

そういうことのできる職人やプロフェッショナルが多かった

気がします。



まあ、だからと言って、

いまさら手書きで決算書をつくる必要はないのですが、


機械化によってあまりに便利になった結果、

パソコンから出力された決算書を

形式的・表面的にしか読まず、


多くの会計人の、

「石の目」を読み取る力が衰えている

ように思うのです。



これは、会計業界として、

由々しき問題ではないでしょうか?




このように、

あらゆる業界において、

機械化や効率化の弊害が起きています。




もちろん

時代の流れに逆らうのではなく、

ITなど、活用できるものは活用した方がよいでしょう。



そして、その上で、

次世代に残したい職人技は伝承していけるように、


現場で培った各人のノウハウや経験を

しっかりと社内で共有化すべきです。



そうすることによって、

社内(のメンバー)に、


「石の目」(=本質)を読み取る職人的なノウハウが蓄積されていく


のが理想だと考えています。




本日は、備忘録を兼ねて。


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【本日のまとめ】

■ 石工職人の左野氏は、

  石を見ただけで、「石の目」がどこにあるのかを

  見分けることができる。

■ どんな業界においても、

  「石の目」(=本質)を読み取る職人的なノウハウは

  伝承したいもの。

■ そのためにも、

  現場で培った各人のノウハウや経験を、

  しっかりと社内で共有化すべきではないだろうか。











posted by 安野 広明 at 23:11| 島根 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする