2017年10月05日
Vol.1781「指摘し合える風土が、組織を成長させる」
どんな会社にも、
それぞれに「会社基準」(=独自の決めごと、社内ルール)
というものがあり、
そこに所属している以上は、本来、
「会社基準」に従って行動してもらわなければ
組織として成り立ちません。
一方で、
メンバー個々人に目を向けると、
それぞれが「自分基準」(=自分なりのやり方、判断基準)
というものを持っていて、
そこには各自の価値観や既成概念が
反映されています。
そして、一般的には、
「自分基準」に比べ、「会社基準」の方が
水準(または視点)が高くなるはず。
一個人では難しいこと(目的)を、
組織という形で成し遂げようとするのが会社の本質
と解釈すれば、
求める基準が高くなるのは当然ですよね。
したがって、個人が
「自分基準」ではなく「会社基準」に合わせよう
と思えば、
それなりに意識しなければ難しい
でしょう。
逆に考えると、
無意識でいれば、いつの間にか
「自分基準」で行動してしまうもの。
まあ、実際には、
どんな組織でも
上記のようなこと(=「会社基準」を無視した「自分基準」での行動)
が起こり得る訳ですが、
大事なのは、
その時、周りの人がどう対処するのか?
ということです。
もしも
「自分基準」が社内で放置・黙認された
とすれば、
その人は、きっと、
「何も言われないから、いいや」
と、以後、
「自分基準」での行動に終始してしまうかもしれません。
そうやって
1人1人が「自分基準」で動けば、
やがて「会社基準」は形骸化し、
会社の目的達成は困難となります。
ですので、本来、
「あの人、自分基準になってるな〜」
と気付いた時には、その都度、
周りの人が指摘する必要がある
と思います。
それは、
上司(先輩)から部下(後輩)への指摘
に限らず、
同僚間、場合によっては、
後輩が先輩に(!)というのもありでしょう。
あくまで、
「叱る」のではなく、「指摘」ですので。
組織内において、
「遠慮」や「無関心」ではなく、
「自分基準」になっていることを気付かせる
ために指摘し合う。
そういった風土をつくり出せれば、
組織は確実に成長する
と考えています。
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【本日のまとめ】
■ 「会社基準」を無視した「自分基準」での行動
があった時に、大事なのは、
その時、周りの人がどう対処するのか?
■ 組織内において、「遠慮」や「無関心」ではなく、
「自分基準」になっていることを気付かせるために指摘し合う
ような風土をつくり出せれば、
組織は確実に成長するはず。