2020年06月02日

Vol.2752「“日常のルーティン”が人間を強くする」


冒険家で作家の、故C・W・ニコル氏は、

「どんなタイプの人が極限状態の中で強いか?」

について、


「体力でもない。勇気でもない。

 寒気と嵐の中で何日も耐え抜くことのできる人間は、

 礼儀正しいタイプのメンバーだった」


とおっしゃっていたそうです。



極地探検の際、

いつ嵐が過ぎ去るか分からず、

テントに閉じ込められて何日も待つ

となると、

誰もが苛立ち、時には口論にもなります。



そんな中で、

最後まで耐え抜くことができるのは、


「礼儀正しい人」


なのです。



朝起きて、(男であれば)髭を剃り、

髪をセットし、歯を磨く。



顔を合わせると、

笑顔で「おはよう」と言う。



できるだけ身綺麗にして、

荷物の整理を忘れない。



体格がよくて、

いかにも強そうな男でも、

雑な人は、意外と頑張れなかった・・

というのは、

とても興味深いエピソードだと思います。


* 『月刊致知』6月号を参照




そして私(安野)は、

ここでいう「礼儀正しさ」は、

「日常のルーティン」に置き換えることができる

と解釈しました。



周囲との接し方を含め、

自分の中でやると決めたことをやり続ける。



それはたとえ、

忙しくて手一杯の時でも、

ネガティブな感情に囚われた時でも、

ないがしろにせず、投げやりにならず、


ルーティンを淡々とこなし、

自分に対しても周りに対しても、

「礼儀正しくある」

ということです。



実際、現在のようなコロナ渦中においても、

コロナ前から、

やると決めたことを淡々と継続している人は、

過度に振り回されることなく、冷静に対処し、

むしろ、チャンスを掴もうとされている、

そんな印象すら受けます。



そういう意味では、

地味だし、使い古された言葉かもしれませんが、


「日常のルーティン」によって精神力が鍛えられ、人間を強くする


と言えるのではないでしょうか。



そんなことを考えました。



・・本日は、備忘録を兼ねて。


***************************************


【本日のまとめ】

■ 極限状態の中で

  最後まで耐え抜くことができるのは、

  「礼儀正しい人」である。

■ 「日常のルーティン」こそが人間を強くする

  と言えるのではないだろうか。

posted by 安野 広明 at 22:23| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月01日

Vol.2751「職人技を伝承していくために」


本日は、

89回目の社内木鶏会(=『月刊致知』を用いた社内研修)

を開催。



社長総括でも少し触れたのですが、

個人的には、致知6月号の中で、

志摩観光ホテル総料理長である樋口宏江さん

の記事が印象に残っています。



樋口さんは、

昭和天皇をはじめとする数多くの賓客が宿泊した

格式ある志摩観光ホテルにおいて、

37歳という若さで

料理長になられました。



以前、私(安野)の好きな番組、

NHKの『プロフェッショナル』にも

出演されています。




樋口さんの言葉の中で、

特に感銘を受けたのは、

以下の通り。


(ここから)
   ↓
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−ー

私も50歳近くなり、あと10年と考えると、

これから先このホテルを引き継いでいく人材を育てるのも

私の仕事だと思っています。


近年は働き方改革もあり、

昔の料理人のように時間を気にせず

いくらでも働けるわけではないですし、

「見て習え」が通用する時代

でもありません。


そういう中でも、

総料理長として料理人のあるべき姿を見せ続け、

言葉にして伝えていくことで、

志摩観光ホテルの伝統を

次世代にも引き継いでいきたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
   ↑
(ここまで)



樋口さんは、もちろん、

料理人の世界について語っていらっしゃいますが、

実際には、弊社のような会計事務所をはじめ、

あらゆる職人の世界に通ずる考え方

だと思います。



ご承知の通り、いまのご時世、

働く時間が制約されている状況で、

「見て習え」とか「見て覚えろ」

が通用しなくなってきました。



そういう昔ながらのやり方にこだわってしまうと、

いくら時間があっても足りないし、

そもそも、そのような教育体制では、

若い人が入社してくれない、もしくは、

入社しても定着しないでしょう。



とはいえ、

その会社にはその会社独自の

歴史や伝統や文化があり、

会社として守るべき価値観やスタンスなどは、

これから先も、

伝承していかなければなりません。



そこで重要となるのが、

樋口さんがおっしゃるように、


上司があるべき姿を見せ続けること


と同時に、


職人技を言葉にして伝えていくこと


なのです。



「職人は無口でいい」

という時代は終わりました。



言葉を尽くして後輩に伝え、

社内で共有していく時代です。



そのためにも、やはり、

自社の方針が明文化された経営計画書(*)は、

最低限、必要なツール

といえるのではないでしょうか。


http://annokaikei.com/plan



あとはそこに、

属人化されている情報(スキル、ノウハウ)を、

できるだけ言語化し、

付け加えていくことができれば、

経営計画書は、まさに、


その会社独自の「秘伝の書」(!?)


へと進化していくのです。




ということで、

時代の変化に合わせた形で

職人技を伝承していくためにも、

ぜひ、経営計画書をご活用下さい!


**************************************


【本日のまとめ】

■ いまのご時世、

  働く時間が制約されている状況で、
 
  「見て習え」とか「見て覚えろ」

  が通用しなくなってきた。

■ 属人化されている情報(スキル、ノウハウ)を、

  できるだけ言語化し、付け加えていくことができれば、

  経営計画書は、その会社独自の「秘伝の書」

  へと進化していく。

posted by 安野 広明 at 22:47| 島根 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月31日

Vol.2750「リーダーが裸の王様にならぬように」


良かれと思ってやったことが、

相手に正しく伝わっていなかったり、

まったく喜ばれていなかったり、

違う意図で解釈されていたり、

むしろ迷惑がられたり(!?)した時には、

けっこうヘコむものです。



例えば、経営者が、

「社員のために!」と、

良かれと思って取組んでいても、

実際、社員さんには、

まったく伝わっていなかったり、

むしろ面倒くさがられている・・(汗)



これって、けっこう

あるあるだと思います。



経営者も人間ですので、

その事実を知ったら、愕然として、

心が折れそうになるかもしれませんね。



とはいえ、そのまま放置しても、

裸の王様になるだけ。



ですので、勇気を持って、


「社員にどう伝わっているのか?」


を確認する作業が不可欠

だと考えています。



具体的には、

(できるだけ1対1で)社員と向き合う時間を

(定期的に)設けるのがよいでしょう。



経営者から社員の方に寄り添い、

聞き役となって、

「本音ベースで、どう感じているのか?」

を聞き出すのです。



そういったきっかけでも無ければ、

社員から経営者には、

言い出しにくいでしょうし・・



もちろん、本音を出さない社員もいますが、

それでも、何もしないよりはマシ。



ちなみに弊社では、

毎月、個別面談を行っていますが、

私(安野)自身、

社員さんとの認識のズレに気付かされ、

ヘコんだことは、数知れず。



お陰で、だいぶ

メンタルが鍛えられました(笑)。



それはさておき、

せっかく「社員のために!」と、

良かれと思ってやっていることが、

まったく相手に響かず、あたかも、

「のれんに腕押し」「ぬかに釘」の状態で放置され、

かつ、

それに経営者が気付いていないことほど、

報われないものはありません。



お互いにとって不幸です。



したがって、

繰り返しにはなりますが、


「相手にどう伝わっているか?」


の確認作業をおすすめします。



あと、誤解の無いように付け加えておくと、

ここで言いたいのは、

社員が面倒くさがっているから止める

とか、

そんな単純な話ではありません。



つまり、

それが本当に社員の成長につながるのであれば、

相手が面倒くさいと感じようが、

取組みを強制する場面もあるはずです。




・・ということで、

経営者やリーダーは、


「自分が裸の王様になっていないか?」


を定期的にチェックしましょう!



自戒を込めて。


************************************


【本日のまとめ】

■ 経営者が、「社員のために!」と、

  良かれと思って取組んでいても、

  実際、社員さんには、

  まったく伝わっていなかったり、

  むしろ面倒くさがられている

  なんてことは、よくあるもの。

■ そんな裸の王様状態を避けるためにも、

  (できるだけ1対1で)社員と向き合う時間を

  (定期的に)設けてみてはどうだろうか。


posted by 安野 広明 at 21:33| 島根 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする