2023年03月29日

Vol.3782「“あの人は特別だから”で終わらせない」


昨日は

第121回益田木鶏クラブ(=『月刊致知』を用いた地域勉強会)

を開催。



今回は、お隣の山口県萩市にある

萩木鶏クラブより

Oさんがご参加下さいました。



私(安野)にとって萩は

松下村塾のあるパワースポットですので、

今後さらに

益田と萩の交流が深まると

嬉しく思います。


(ちなみに萩木鶏クラブでは、

 松陰神社の境内にある立志殿で

 勉強会を行っていらっしゃいます・・羨ましい ^^)



Oさん、遠路お越し下さり

ありがとうございました!


**********************


上記の勉強会で用いる

『月刊致知』には、

様々な分野で活躍されている(もしくはされていた)

一流の人や偉人の話が登場します。



毎回、

知らない世界を知ることができ、

自らの知見を広める上で

ありがたい機会です。



ただ、『月刊致知』にしろ他の書籍にしろ、

こういった類の文章に触れる際には、

表面的に読んで

上澄みだけすくっても、それでは

その人物に関する知識が増えるだけ。



しかも


「この人は特別だから」

とか

「持って生まれた才能が違う」


などと結論付けて

そこで思考停止してしまうと、

少なくとも

自己成長という意味においては、

ほとんど効果がありません。



おそらく

何人分の記事を読んだところで、

同じでしょう。




思うに、

本当の学びや原理原則というのは、

上澄みではなく、

沈殿物の中に深く沈んでいるものです。



したがって

表面上分かりづらく、

簡単には姿を見せません。



そこで大切になってくるのが、

思考を深い所まで掘り下げたり、

また浅い所へ戻ったり・・

という営み。



別の言い方をすれば、


抽象(深い思考)と具体(浅い思考)との往復


を繰り返すことです。



それはあたかも、

一升瓶に入ったにごり酒を上下に振って

沈殿している酒粕を

全体に拡散させるようなイメージ

でしょうか ^^



そうすると

瓶の底の方から姿を現すのが、

つかみ取るべき本質的な学び

となります。



上澄みとなる具体的な事象だけを見て、


「この人は業界が違うから」

「あの人は特別だから」


などと

浅い所であれこれ語ったところで、

お酒の本当の旨味は分からない

(=本質的な学びは得られない)

のです。




そのように考えると、本来、

どんなジャンルでも、

どんな人物からでも

学ぶべきことはあるはず。



そこを見つけ出し、かつ、

自らの人生や仕事に

学びを実装することで、初めて

読書が成長に繋がっていく

と思っています。



どうせ読むのであれば、

中途半端なところで思考停止せず、

そこから何かを掴み取るまで、

粘り強く思考したいものです。



・・自戒を込めて。


*********************


【本日のまとめ】

■ 本当の学びや原理原則というのは、

  上澄みではなく、

  沈殿物の中に深く沈んでいる。

■ どうせ読むのであれば、

  中途半端なところで思考停止せず、

  そこから何かを掴み取るまで、

  粘り強く思考したいもの。




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posted by 安野 広明 at 23:00| 島根 | Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月28日

Vol.3781「社長の頑張りどころが組織の命運を分ける」


一般的に、

会社経営に不可欠な資源として


「ヒト、モノ、カネ」


の3つが挙げられます。



そこに「情報」を加えて4つにする

こともありますね。



この点、私(安野)は、

モノを作るのもヒト、

カネを生み出すのもヒト、

情報を仕入れるのもヒト

なのだから、

会社を動かすのは


「ヒト、ヒト、ヒト」


だと考えています。



社内にどのような人がいるのか?

がすべてであり、

「人が育つ組織」こそが「強い組織」です。



では、どうすれば人が育つのか?



そこには様々な要因があって、

意外と見落としがちだけれども重要

だと思っているのが、


社長が動きすぎないこと


です。



どういうことか?



例えば

社長を含めた少数精鋭で仕事をしていたり、

医院のドクターだったり、

人手不足のため一時的に社長が対処せざるを得ない

ような場合を除き、実は、


社長が現場に入って頑張れば頑張るほど、

人が育たないというジレンマが生じます。



なぜなら、

社員に依存心が生まれ、

自分で考えて行動しなくなったり、

社長からあれこれと口を出されることに

社員のモチベーションが下がってしまうから

です。



本来、

経営する立場であれば、

中長期的な戦略を策定したり、新規開拓を行ったり、

新規事業を開発したり、ご縁を広げたり

といった活動こそ

時間を割くべきでしょう。



ところが、

「そんなことを考えるよりも現場の方が性に合う」

からと、

いつまでも社長が第一線に立ってしまうと、

将来のための手が打てない上に、

人も育たないという

負のスパイラルに陥るのです。



そしてそのまま月日が経ち、

いざ、第一線を引いて

次世代へとバトンタッチしようにも、

本当の意味で

後継者が育っていなかったり、

場合によっては、

将来の手を打たずに

成り行き任せで経営した結果、

時代の流れに取り残され、

組織自体が弱体化し、

誰も後を継ぎたがらない・・なんてことも(汗)。



せっかく

社長として頑張って来たのに、

これではあまりに報われません。



では、なぜそうなるのか?



それは、

社長の頑張りどころがズレている

ということに尽きます。



そこ(=何に時間を割くのか)を見誤ってしまうと、

人が育つ組織にはなり得ないでしょう。




確かに

「社長が先頭に立って会社を引っ張る」

という考えもあるのですが、それは、

「現場に入って頑張る」

とイコールではありません。



何もかも自分でやろうとするのではなく、

現場はできるだけ

社員を信頼して任せ、

まずは1日のうち1割でも2割でも、

経営者の役割に充てる時間を

意識的につくり出す(=そこで頑張る)。



もちろん、その結果、

任せた現場で起きたトラブルの最終責任は

社長自身にありますが、

そのプロセスを経ない限り、

組織としては成長できない

と思っています。



何かのご参考までに。


********************


【本日のまとめ】

■ そこにどのような人がいるのか?

  がすべてであって、

  「人が育つ組織」こそが「強い組織」である。

■ 社長が現場に入って頑張れば頑張るほど、

  人が育たないというジレンマが生じる。

■ 経営者の役割に充てる時間を

  意識的につくり出したいもの。



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2023年03月27日

Vol.3780「“WEB 医業経営塾”にてセミナー講師をつとめました」


先日、

島根県歯科医師会様主催の

「WEB 医業経営塾」にて

セミナー講師をつとめました。



私(安野)が担当したのは

全4回の経営塾の第4講で、

テーマは


「歯科クリニックに必要な未来会計の基礎」


です。



当日は、

社内に即席スタジオ(?)を設営し、

ワンオペで実施。



極端にITリテラシーの低い私(安野)が

1人でこういった対応ができるようになったのは、

コロナ禍で試行錯誤したお陰

だと思っています。



とりわけ、昨年、

メタバース内で何度かセミナーを開催した経験(*)は

生きてますね。


* ご参照下さい。
   ↓
Vol.3469「メタバースでセミナーを開催しました」
http://bplan.seesaa.net/article/488196206.html




そのように考えると、

(メタバースでの活動自体は

 成果につながりませんでしたが 汗)、

長い目で見ると

無駄なことは何一つ無い

と言えそう。



すべては繋がっていくのです ^^



ということで、

これからも

自分サイズのチャレンジを

積み重ねて参ります!



本日は、ご報告ということで。



* 当日の様子はこちら

島根県歯科医師会 WEB医業経営塾@.png


島根県歯科医師会WEB医業経営塾A.png




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